半側空間無視を運動と感覚から介入する②

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です。
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前回より半側空間無視(以下USN)について書いています。
USNを、

  • 一側を見ることが出来ない
  • 動けない
  • 感じない

などの単純な病態ではなく、運動と感覚の側面から考えていくことを目的としています。
前回は、運動と空間、またその空間を認知する能力との関係について書きましたが、今回は感覚と空間との関係性から、半側空間無視を紐解いていきたいと思います。

感覚に関わる空間認知

 感覚は、外部からの刺激や関節が動いたことによって生じる刺激を脳で処理することで知覚します。
この時、空間はどう関係しているのでしょうか?

 例えば、誰かが後ろから自分の肩を叩いたとします。
この時、なぜ叩かれたのが【肩】だと分かるのでしょうか?
この身体のどこに刺激が加わったのかを認識するためには、身体空間認知が関係してきます。

 もう少し具体的に書いていきます。
脳の中には身体再現がされているのは皆さんご承知の通りで、頭頂葉にあります。
この頭頂葉にある身体再現を、ここでは宮本省三先生のお言葉を借りて<脳の中の身体>と呼ぶことにします。
専門的に言うと、身体表象にあたります。

 この脳の中の身体には、様々な意味がありますがその中の身体地図、つまりどこに肩があって肘があってのような感じのものがあります。
身体に刺激が加わり脳に伝達されると、この脳の中の身体とその刺激を比較して、身体のどこに刺激が加わったのかを判断します。

 この時、肘より外側に手があるといったような、身体の地図は空間的な要素が含まれています。
同時に、

「目を閉じて左肘に集中してください」

と指示をした時、指示された側は

「顔の斜め下ぐらいかな?」

と空間に対して注意を向けます。
このように、身体に注意を向けること自体にも空間の認識が重要になってきます。

半側空間無視と感覚と空間認知

ここまで書いてきたように、感覚を知覚するためには様々な空間の認知が必要です。
よって、半側空間無視の影響で、何らかの刺激を知覚できない時その原因は様々なものが考えられるということです。

 これらを見極めるためには、それぞれの要素が原因であるというための検査や評価を考えられなければなりません。
もちろん既存の検査や評価を使用するのでも大丈夫ですが、患者さんによって含まれる病態も違いますし、年齢や性別などによっても個人差があります。

 よって、患者さん毎に必要かつ有効な検査や評価を自分で考えられる能力が必要になってきます。
そこで次回は、この検査や評価について書いていきたいと思います!

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