お読みいただいている皆さんありがとうございます。プロリハ研究サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です。(自己紹介はこちらから→運営者情報)私が継続して勉強するきっかけを作ってくれた【認知神経リハビリテーション】ですが、書籍もここ10年でたくさん出版されています。そこで本記事では、認知神経リハビリテーションをこれから学んでいきたいと思われている方向けに、おすすめの本を紹介していきたいと思います!
宮本 省三(著)
私の認知神経リハビリテーションの入り口となった本。なぜ患者さんが良くならないのか、今のリハビリテーションの課題は何なのか。自分はどこに向かって勉強すれば良いのかを示してくれた本です。非常にわかりやすく私も1年目の時に読んだ本なので一気読み必須です。
イタリアのサントルソで行われていた、認知神経リハビリテーションを日本に持ち込んだ、現学会長の宮本先生と認知神経リハビリテーションとの出会いから書かれている貴重な本。イタリアで行われるマスターコースに参加したくなります。また、脳科学や神経学などの基礎知識も分かりやすく書かれており、認知神経リハビリテーションの入り口に非常に適した1冊。リハビリテーションの常識が覆されました。
Carlo Perfetti(著)、小池 美納(著)、宮本 省三(著)、沖田 一彦(著)
認知神経リハの先駆けとなる認知運動療法と言えばこの本です。通称パラダイム本。初学者には難解な部分も多いかもしれませんが、臨床で試したくなる内容が満載です。また、認知運動療法の基礎概念から人を見る基礎まで幅広く書かれており、いつまで経っても愛される1冊です。
Carlo Perfetti(著)
パラダイム本よりも分かりやすく書かれている印象を持つ本です。中枢神経疾患に対する、認知運動療法の方法が細かく書かれており、訓練で使用される道具も1部書かれています。より臨床に持ち込みやすい内容になっています。ベーシックコースなどに参加されて臨床で行いたい人におススメの1冊です。
オリヴァー・サックス(著)
私の臨床における患者の観察方法に大きな影響を及ぼした1冊です。珍しい現象に立ち向かう、作者の思考を中心に内容が展開されていきます。タイトルにもなっている相貌失認では、その奇怪な現象におどろかされます。認知神経リハビリテーションにおいて必要な観察のイロハが見て取れる貴重な1冊です。
フランシスコ・ヴァレラ、他
とにかく悩む1冊です。認知神経リハでは哲学が非常に多用されています。その中でもメルロポンティ、ルリアにならび良く名前が出てくるのがこのヴァレラです。【人】を考える学問にはいろいろなものがあり、視点も様々であることを教えられます。難しい本が好きな人は是非。
河本 英夫(著)
私が非常にお世話になっている河本先生の著書です。哲学的観点から、認知神経リハを観察し展開される1冊。オートポイエーシスという観点から、人の回復を考えて行きます。身体化された心と同様、非常に難しい内容ですが、おすすめです。
タイトル通り、臨床と哲学を結びつける貴重な1冊。私の中では臨床において哲学をどう生かせるのかの手掛かりを得ることが出来た大きな1冊です。哲学って楽しいと気付かせてもらいました。何人もの哲学者の1言1言を、著者が臨床へいかせるカテゴリまで細分化してくれています。人と人との関りが非常に大切な認知神経リハにおいて、重要な1冊です。
江草 典政、三谷 直子、中谷 俊彦
私も大変お世話になっている、痛みのスペシャリストである江草先生による1冊です。患者さんの思考とセラピストの思考が絡み合うように書かれた内容は、臨床そのもののリアリティを追及されています。難治性疼痛に挑む患者さんとセラピストのリアルな現場を感じたい人におススメです。臨床では自由な発想が求められることを痛感させられます。
唐沢 彰太(著)
勝負の場は臨床だ。今持っている知識で患者さんをどう考えて行くのかが重要で、その方法と熱量を持っている事がセラピストの役割である。知識や技術で不足している分を頑張って埋めようともがき、患者さんの改善へとつき走る私の臨床を書いた1冊です。知識や技術ではなくリアルな観察や分析、そこに対するEBMを意識した1冊になっていますので是非!!
いかがでしたでしょうか?認知神経リハビリテーションに興味がある方はぜひプロリハ研究サロンへお越しください。
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