手と目の協調とは?

手と目の協調とは

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プロリハ研究サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です。
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視覚と手の行為は強いつながりを持っています。針の穴に糸を通す、文字を書く、洗い物をする…目でしっかり見ながら行うことで高い精度を実現しているのは言うまでもありません。手に限らず足でも目との協調は重要で、ボールを蹴るなど限定された行為では視覚は必須です。ですが階段を上る、歩くなどリアルタイムで足をみながら行わない行為の方が足では圧倒的に多く、手とは明らかに視覚の使われ方が異なっています。

 そこで今回は、この目と手の協調について患者さんの経験談を踏まえて書いていきたいと思います!!

手と足の視覚の役割の違い

さて冒頭でも書いた通り、手の行為には視覚が大きく貢献しています。見ながら書いた文字と目を閉じて書いた文字のきれいさを考えれば一目瞭然です。一方で足では必ずしも視覚が重要な役割をしているかというとそうでもありません。これはどういうことなのでしょうか?
 そもそも行為において視覚がもつ役割は、物体の位置と意味を知ることです。もう少し分かりやすく言うと、物がどこにあるのか?その物が何なのか?です。
例えば食事中にのどが乾いたら<コップがどこにあるか>が分からなければなりません。これを知るためには視覚がもっとも適切です。またサッカーをしている時ではボールがどこにあるのかを視覚で捉えて足を振りぬきます。

このように、物体に対して手や足を向かわせていく時に視覚は大きく貢献します。ここまで手と足で大きな差はありません。ですが、【物を扱う】つまり【道具を使用する】点で手と足で大きく異なってきます。<ペンで名前を書く>、<箸でご飯を食べる>、<スマホでスワイプ>するなど手は道具を使用します。この時には道具を動かしたことによる様々な【変化】を視覚で捉える必要があります。加えて、道具と環境との作用の状態も視覚で認識する必要があります。
例えば<ペンで名前を書く>では、道具であるペンを動かしペン先が正しく動いているのか、またペン先が動いたことで紙に正しく文字が書かれているかの2つを視覚で確認していることになります。よって手の行為は目と協調することによって精度が上げられのです。

では足ではどうなのでしょうか?ボールを蹴るなどの行為以外において、視覚はどの様な役割を持っているのでしょうか?それは<予測>です。歩行、階段昇降において視覚は「これから歩くところの環境を把握しどう歩くのかを予測する」役割を持っています。これは、歩いている時は数メートル先を見ていることや階段を下るときは数段先を見ていることからも容易に想像できます。

このように手と足では視覚の役割が異なっています。特に手では視覚が行為の質そのものを左右してしまうほど重要になっています。この目と手の協調を実感した患者さんについて書いていきます。

視覚性探索の持つ不思議

補足運動野を損傷すると【病的把握反応】がみられることがあります。握ったら離せない現象が主症状ですが、実は視覚が誘因になる現象が報告されています。目で見た物に無意識でリーチングしてしまう現象です。
 私が経験した症例もこの現象がみられていました。この方は把握反応と視覚性探索反応がみられていました。つまり手の触覚が加われば握ってしまい、目で見たものへリーチングしてしまっていました。この経験は視覚と手の関係性について考えていくには十分なきっかけでした。

 大切なのは介入において、視覚をどう使っていけば良いのか?です。脳卒中においては自分の手をみながら注意深く動かしてしまう、運動器疾患においては痛みに注意をしながら視覚性注意が十分に働いていません。このようにどの疾患においても【視覚をどう活用するか】は非常に重要です。そのことを私はこの患者さんに教えてもらいました。

 皆さんも介入における視覚について考える機会になれば幸いです。

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私が勉強する<理由>

私が勉強する<理由>

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 <生涯学習>

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の世界では呪文の様に唱えられている言葉であり、

勉強することが普通

と思わせるような魔法の言葉です。
 ですが周りを見渡せば毎日勉強している人は稀であり、国家資格を有していることを除けば普通の人と同じ生活を過ごしていると思います。そんな中、なぜ私は毎日論文を読み、講演し本を出しオンラインサロンを運営しているのか…今回はそんな他愛もない話をしていきます。

上には上がいる

 勉強のきっかけは好奇心でした。知識が増えていくことの楽しさ、周囲の人が知らないことを知っている楽しさから勉強を始めていきました。
 ですが日々勉強していくにはモチベーションが必要です。プライベートでは代わる代わる楽しいことがありますし、年齢によってステージは変化していきます。その中で学び続けていくためには何か【理由】がなければ続けることは難しくなっていきます。
 そのことを実感したのは理学療法士になって3年が経過した頃です。勉強してもしても知らないことが数えきれないほどあり、改善出来ない患者さんはたくさんいました。そうなってくると勉強をいくらしても足りない状態に陥ります。そんな中でも私が勉強を続けられたのは、職場外の仲間の存在です。上には上がいます。自分よりもっと勉強している人、知識の多い人との出会いは私の勉強の意欲を駆り立ててくれました。

 また職場を変えたことも自分にとっては非常に良い刺激になりました。人は慣れには勝てません。「こんなもんで良いか」を1度でも許してしまうとずっと続いてしまいます。その状況を打破するためにも環境を変えることは時には必要なのかもしれません。

臨床の変化

情報が変われば行為が変わる

認知神経リハビリテーションで言われている言葉ですが、私にも当てはまりました。知識が増えてくれば、臨床はどんどん変化していきます。時には悪い方向にいく事もありました。ですがそれも今では良い経験です。
 知識とは別に経験も自分の臨床を変化させます。急性期、回復期、生活期で臨床が変わるように、回復期から保険外という変化をした私の臨床は、患者さんが納得できる説明や目標に特化した介入など臨床を大きく変化させました。もちろんセラピストとしての経験年数も影響していたのだと思います。
 勉強していないと不安…そう感じる人もいると思います。患者さんの人生を大きく左右する数か月間を担当するのですから当然です。ですが、不安は患者さんに伝わり介入の効果を下げてしまう事もあるでしょう。
 今持っている技術知識以上のことは患者さんに提供できません。この技術知識は1日でみに付くようなものでもありません。日々の積み重ねです。
 今自分が持っている物は何なのか、何が強みで何が弱みなのか。これを常にメタ認知して臨床に臨むことが大切です。その中で最良の臨床を展開していく思考こそが私の強みです。

 勉強を続けていくことは容易ではありません。時には休むことも必要だと思います。また勉強したいと思って時にこのプロリハ研究サロンが少しでも良い環境になるのなら私はそれ以上の嬉しいことはありません。

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臨床を言語で表現するためには? -ロジカルリハビリテーション-

臨床を言語で表現するためには? -ロジカルリハビリテーション-

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 リハビリの臨床は、理学療法士・作業療法士の体性感覚から得られる情報を重要視する傾向が非常に強いです。抵抗感、硬さなど実際に患者さんに触れなければ分からないことが多いのは確かにあります。ですがそれらを言語化せず「昨日よりやわらかいですね」「動きがスムーズになりましたね」などセラピストの中で完結してしまうと、それは根拠がない事柄になってしまいます。

 そこで今回は臨床を言語化することの大切さとその方法「ロジカルリハビリテーション」について書いていきたいと思います。

なぜ言語化が大切なのか

 エビデンスが重要視されている昨今、セラピストは論文を読まなければ臨床をするのが難しくなってきています。論文は、当然全て言語で表現されていてその中に書かれている文章を臨床に持ち込むことで根拠を作っていくことが出来ます。この言語には専門用語はもちろん数字で構成されていて、根拠を示していくためには言語が必須であることが分かります。

 導入部分で書いた通り、セラピストの体性感覚で感じられた変化は一見言語で表現されているように見えますが、ここで大切なのは数字を用いることです。硬さは硬度計で計測できますし、スムーズさは時間や速度で測ることが出来ます。一方で、数字で表現できない質の部分があることも事実です。この場合は、出来るだけ細かくその時の状況を描写し数字化出来る評価や検査結果と合わせておくことが重要です。

 この時重要なのは、理由を明確に言語化することです。やわらかくなった、スムーズになったのは数字で表現できますが、どうしてやわらかくなったのか・スムーズになったのかは数字では表現できません。言葉で書き記すしかないんです。ですが、この理由だけ言語化しようとしてもなかなか難しいのが実際で臨床すべてを言語化しておかなければなりません。

 例えば患者さんの目標をはじめ、観察結果、評価・検査結果、分析結果、問題点、プログラム全てにおいて言語化していく形です。この方法は意外とやっておらず、一軒難しく感じますが、やり方さえ覚えれば誰でもできます。

ロジカルリハビリテーション

 コミュニケーションの分野で、相手に伝えるためにロジカルシンキングを用いる方法が脚光を浴びています。論理的に順を追って説明していけば、無駄なく絶対に伝わるからです。

 このロジカルシンキングをリハビリテーションに用いたのがロジカルリハビリテーションです。この方法には3つのメリットがあります。

  1. 臨床思考を整理する
  2. 患者さん・ご家族・他のセラピストに伝わりやすい
  3. 根拠を持って臨床を説明できる

 論理的に説明するためには、材料となる情報収集をしっかり行わなければなりません。結果根拠が生まれます。また、1つ1つを言語化していくことで自分の頭の中が整理されて臨床で悩むことが無くなり常に考えて答えが出せるようになります。その結果、説明していく時に順を追って説明できるようになります。

 このように、臨床を言語化して行っていくことは非常にメリットが大きく、自分の成長も目に見えて実感できます。一方で、やり方を知らなければなかなか身につかずいつまでも「なんとなく…」がなくならないリハビリになってしまいます。

 プロリハ研究サロンでは、このロジカルリハビリテーションを軸に筋や関節、脳から高次脳機能までの知識を知ることが出来ます。

 ぜひ1度参加してみてください。

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臨床でなかなか結果が出ない人へ(リハビリ)

臨床でなかなか結果が出ない人へ(リハビリ)

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臨床力

リハビリテーションにおいて、患者さんと接し患者さんを良い方向へ導いていく臨床には、この臨床力が大切です。
臨床力には、

  • 知識
  • 技術
  • 思考力

この3つがレーダーチャートのようにそれぞれ能力としてあり、これらの総合力が臨床力になってきます。

そこで今回は、この臨床力を高め患者さんの可能性をもっと引き出していくために必要なポイントを書いていきたいと思います。

ただ知識や技術を身に付けても結果には直結しない

臨床力においてよく勘違いされてしまうのは、知識と技術を付ければ臨床力があがると思われている所です。
臨床はその時々で知識に基づいて患者さんを理解し、考えた結果を技術としてアウトプットしていく場だと言えます。その為、知識を増やしてもその知識をもとに思考する能力がなければなりませんし、技術があっても思考によって導き出された結果がなければ意味がありません。

臨床現場では、休日に参加した勉強会で習った実技をすぐに患者さんに試している光景を目にすることがあります。なぜそれを患者さんに実施したのかの背景がないまま実施するのは絶対にだめです。もしかしたらリスクすらあるかもしれません。
技術には知識が必要で、鍛錬が必要です。健常人同士での練習はもちろん、その介入に行きつくためのプロセスがなければ、それは臨床ではなく実験になってしまいます。

よって次のことが非常に重要になりますので再度書きたいと思います。

  • 知識は患者さんを理解するために思考する材料
  • 技術は思考した結果をアウトプットする方法

これらを踏まえて臨床力で必須の能力の思考力について書いていきます。

思考はロジカルに

患者さんを観察し評価していくと、患者さんの全体像が見えてきます。同時に、ポジティブ面・ネガティブ面も明らかになり、患者さんの特徴が把握できてくると思います。このように患者さんを理解していくプロセスに加えて、介入の方法やその結果の予測、実際の結果からのフィードバックをもとにした更なる患者さんの理解をしていくことすべてが臨床で、思考していく必要があります。

この時の思考で私が用いているのが【ロジカルシンキング】です。簡単に言うと、自分の思考を言語化出来るか出来ないかを大切にしています。
想像してみて下さい。今自分が担当している患者さんの全体像と病態、介入についてぱっと説明してくださいと言われた時にすぐ説明できるかどうかが大切です。もちろん説明するという別の能力が必要にはなりますが、自分が評価や検査結果から何を考えて、どうしてその介入に行きついたのかを言語化できるかどうかで、自分の思考力がわかります。

臨床に「なんとなく」「経験上」は必要ありません。

<なぜなのか?>を明確に言語化出来るかが大切です。
すでに気付いている人もいるかもしれませんが、思考力を高めていくためには一人でできることは限られています。
同じように思考力を高めていきたい仲間、もっと平たく言うと臨床力をもっと高めたい、患者さんの力にもっとなりたいと思っている仲間が絶対に必要です。

1度立ち止まり、どうして勉強するのか?を振り返り、今から前進しませんか?

1周年記念セミナーやります!

プロリハ研究サロンは、2021.9.1で1周年を迎えました。
1周年記念として、<著書に書けなかった臨床について話す会(リハビリテーション)>を開催します。

本には書くことが出来なかった内容を、話していく予定ですので読んでいただいた方も、もちろん読んでいない方も、私の臨床思考を是非1度お聞きください。

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失敗から学ぶにはただ失敗してもダメ(リハビリ)

失敗から学ぶにはただ失敗してもダメ(リハビリ)タイトル

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失敗は成功のもと

非常に有名な言葉ですが、この失敗はただの失敗ではないことを皆さんはご存知ですか?そして、成功からも多くのことを学ぶことが出来ることを同時に知っておかなければなりません。

そこで今回は、リハビリテーションの臨床において試行錯誤することがどれくらい大切なのかを、成功と失敗の視点から書いていきたいと思います。

何かに挑戦するには準備が必要

リハビリの臨床では、常に挑戦していくことが大切だと思っています。初めて出会う患者さん、初めて見る現象…どれだけ多くの症例を経験しても、日々【初めて】な経験をするのが臨床です。その中で、我々理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などのセラピストは、患者さんの改善に向けて挑戦していかなければならないからです。
ですが、挑戦するためには準備が必要です。特にリハビリでは、患者さんの今後の人生に大きな影響を及ぼす可能性があるため、「なんとなく」「自分がやりたいから」などの理由のみで挑戦することは絶対に避けなければなりません。このような事態を避けるために、患者さんの情報収集、根拠になりうる情報の収集、ロジカルな訓練の組み立てと言った準備をする必要があります。

この準備の中でもう1つとても大切なことがあります。皆さんはおわかりでしょうか?それは…予測です。自分が挑戦すると、どの様な結果になるのかを明確に予測しておかなければ、挑戦が成功したのか失敗したのかが分からないからです。予測を含めた準備をすることで、成功からも失敗からも多くのことを学び、次にいかすことができます。

症例報告はなぜ成功例ばかりなのか?

臨床の挑戦を発表する場として最も有効なのが、症例報告会や学会でのケーススタディです。自分が考えたこと、やったこと、その結果をまとめ報告するのですが、成功した症例の報告が圧倒的に多いと思いませんか?もちろん、成功した事例を共有することによって、同じような症例に悩んでいるセラピストの大きな助けになります。ですが、先ほど書いた通り患者さんは一人一人違っていて、臨床は初めてのことばかりです。その症例報告の内容をそのまま担当の患者さんに適応するのでは、根拠としては不十分ですよね。

それよりも、失敗した(症例報告では表現が適切ではないので、難渋した症例と報告しますが)臨床を報告して、病態解釈や訓練の理由、根拠、内容、結果を正確に記して、考察をした方が良いと考えています。この内容から、なぜうまくいかなかったのか?が明確になっていれば、同じ失敗を他のセラピストがしなくて済むからです。さらに報告を聞いた他のセラピストが「じゃあこう考えれば良いのかな?」と新たな仮説へと進むことが出来ます。

このように発展的に考えられるのも、挑戦の前にしっかりと準備した症例発表があるからです。難渋した症例を報告すれば良いのではなく、その発表の中に有意義な情報が含まれていて初めて意味があります。是非ご参考ください!

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1周年記念として、<著書「臨床は、とまらない」「傷ついた脳の声は聞こえているか」の内容を語ろうの会>を開催します。

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あなたの歴史を意識した臨床と勉強のポイント(リハビリテーション)

あなたの歴史を意識した臨床と勉強のポイント(リハビリテーション)

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リハビリテーション(以下リハビリ)の臨床では、患者さんとのコミュニケーションがとても大切です。人と人が接する臨床の中で信頼関係を築くためにはもちろん必要ですが、患者さんの改善可能性を探していくためにも、コミュニケーションは非常に大切です。

また、臨床で悩んだ時に相談した先輩からのアドバイスやセミナーで習った内容にも歴史があります。そこで今回は、歴史にフォーカスしていろいろと書いていきたいと思います。

患者さんには歴史がある

リハビリにおいて、特に回復期に携わっている理学療法士や作業療法士、言語聴覚士(以下PT/OT/ST)は、年上の患者さんを担当することが圧倒的に多いと思います。
その為コミュニケーションでは、言葉遣いが非常に重要で敬語を正しく使用することが大切です。言葉遣いだけではなく、質問内容や使用する言葉も人によって変えていくことが望ましいです。

これはなぜかと言いますと、人には一人一人の歴史があり、生きてきた中で経験した来たことが異なっているためです。
リハビリでは今どうなのか?またこの先どんな生活をするのか?に着目しがちですが、患者さんの今までの歴史を考慮した臨床は思わぬ手掛かりを与えてくれたりします。

この代表例が利き手です。利き手は脳のラテラリティ(側在性)との関連があることが分かっていて、右利きの人の9割以上が脳の左半球に言語野があります。脳卒中においては、この利き手は重要な情報ですが、私が生まれる少し前では左利きを右利きに矯正されていたため今右利きでも実は子供の頃は左利きだった患者さんを多く経験してきました。その方の高次脳機能障害は、単純なラテラリティでは説明できない様々な現象が混在していて、【今】だけを見るリスクを改めて認識しました。

このように、臨床では幅広く能力を見ることが大切ですが、時間軸でも幅広く患者さんを知っていくことが大切です。その為には、PT/OT/STが患者さんに良い意味で興味を持ち、<患者さんの情報を教えて欲しい!>という姿勢で会話をしていくことが必要です。患者さん一言一言を聞き洩らさずに、よく聞くことが大切ですね。

セラピストにも歴史がある

私が1年目の時に、5年目の先輩の臨床を見学させてもらった後のフィードバックでのことです。先輩の着目点は私のものとは全く違く、考えたことも無いようなことばかりでした。その着目点を得たいと思った私は、「何から勉強したら良いですか?」と質問しました。

この風景は、どの職場でもある光景ではないでしょうか?私も良く聞かれますが、実はこの質問非常に難問なんです。なぜかと言いますと、5年目の先輩はそれまで勉強してきたことや担当した患者さんなどいろいろな物を経験した歴史に基づいて今の着眼点を持っています。その着眼点に行きつくまでに5年かかったということです。その為、今の着眼点の理由を説明しても、土台となるものが後輩とは全く違うため本質を理解することは到底不可能だと思っています。

つまり、何から勉強したら良いか?の質問に対して答えがないんです…全く同じ勉強をして全く同じ患者さんを経験した歴史を持っていても、同じ着眼点になるには限りません。よって、話しを聞いている側は先輩からのアドバイスもセミナーでの内容も、その人の歴史に基づいて話しているということ念頭に置く必要があります。

私は常に自分にしか出来ない臨床を表現することを目標にしています。その為には、一人一人に歴史があることにリスペクトすることが大切だと思います。

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おすすめの勉強方法-リハビリテーション-

おススメの勉強方法

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皆さんはどうやって勉強していますか?本を読むのが苦手、休日に勉強会に行くのはちょっと…、論文ってなんか敬遠しちゃう…などなど人それぞれ得意不得意があると思います。
でも、実は何で勉強するかによっていろいろな違いがあるんです!
そこで今回は、いろいろな勉強方法があるリハビリテーションにおいてどうやって勉強するのが良いのかをそれぞれメリット・デメリットから紹介します。

こちらも是非ご覧下さい!

勉強方法の一覧

まずはこちらの図をご覧ください。
たくさんある勉強方法のメリット・デメリットをまとめてみました。(表1)
私の主観ですので参考程度でお願いいたします。

勉強方法一覧

表1 リハビリテーションの勉強方法一覧

ご覧の通り全てメリットとデメリットが存在することが分かります。
情報があふれているからこそ、その情報の特徴を一人一人が理解して取り扱っていくことが大切です。何より、正しい情報でもその活用方法を間違えると、最も影響を受けてしまうのは患者さんであることを忘れてはいけません。

おすすめの勉強方法

ここからはおすすめの勉強方法をご紹介していきます。
ここでは、私と同じ臨床現場で働いている、理学療法士・作業療法・言語聴覚士の方向けの勉強方法になりますのでご了承ください。

はじめに、臨床に必要なことは3つあります。

  • 知識:ヒトを理解する、病態を理解する、臨床を安全に構築するための知識
  • 技術:触れ方、動かし方、コミュニケーションなど
  • 思考力:プログラムの組み立て方、統合と解釈など

これら1つでも欠けてしまうと、患者さんの可能性を最大限に引き出すことが出来ません。その為、勉強していく時もこれら3つを常に勉強していく必要があります。
この事を前提に勉強方法を考えて行くと2つの流れが考えられます。

  1. 知識探求心タイプ
    • 今興味のある分野の本・文献を読む
    • その分野がテーマのセミナーや本の著者、文献の著者のセミナーに参加する
    • これら知識を臨床にいかすためのセミナーに参加、先輩に聞く
    • 臨床に活かす
    • ア~エを繰り返す
  2. 臨床追及タイプ
    • 臨床の中で疑問を持つ
    • 書籍や文献で調べる
    • これら知識を臨床にいかすためのセミナーに参加、先輩に聞く
    • 臨床に活かす
    • ア~エを繰り返す
  3. 臨床で悩んでしまうタイプ
    • 臨床で介入や病態解釈で悩む
    • 先輩に聞く→解決出来れば臨床に戻る
    • 解決できなければ、書籍・文献で調べるorセミナーに参加する
    • これら知識を臨床にいかすためのセミナーに参加、先輩に聞く
    • ア~エを繰り返す

勉強するきっかけや動機は人それぞれです。
加えて、得意不得意から自分にあった勉強方法もそれぞれなんですね。
このようにいくつかのタイプに分けて自分がどのタイプに近いのかを考えてみると、楽しく勉強できると思います!

是非ご参考ください!!

「感覚障害の評価と介入」に関するセミナー行います!!

ついに8/31の20:00~、感覚障害」をテーマにセミナーを開催します!

主に脳卒中後の感覚障害についての内容になります。

興味がある方はぜひこちらご覧ください!
第2回オンラインセミナー「感覚障害の評価と介入」

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オンラインセミナーのトリセツ-リハビリ-

オンラインセミナーのトリセツ

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2020年の始めから流行し始めた「covod-19」により、社会は大きく変化することが求められました。不要不急という言葉が毎日のようにメディアから発信され、職場へ行くことすら難しい業種の人も多くいらっしゃったのではないでしょうか。

リハビリテーションの業界は、テレワークで仕事ができる業界ではなく、常に患者さんや利用者さんと接することで成り立っています。病院や施設では日頃から感染対策を行っていますが、換気など新しく取り入れる必要がある項目もありました。

また、オンラインが広く普及したことによって、会場にてオフラインで行っていたセミナーも今ではそのほとんどがオンラインで開催されるようになっています。

そこで今回は、そんなオンラインセミナーに参加する上で注意する点について書いていきたいと思います!

こちらもあわせてお読みください!
リハビリの勉強会-PT・OT・ST-

とっても簡単!気軽に参加できるオンラインセミナー

オンラインセミナーに初めて参加する時ってなんだかドキドキしませんでしたか?もしまだ参加したことがない人は、「オンラインでセミナーってなんだかなぁ…」と思われている方もいらっしゃるかと思います。私は今の職場でオンラインをフル活用していたのであまり感じませんでしたが、環境によってもオンラインセミナーに対する印象は異なっているようです。

ですが、一度オンラインセミナーに参加すると癖になるくらいとても便利で簡単に参加することが出来ます。準備するのはインターネット環境とPCかスマホかタブレットだけで、他には何もいりません。

参加当日は、運営側から送られてくるURLをクリックするだけで参加出来ちゃいます。会場に出向き、オフラインで参加するセミナーと比べるととても気軽に参加できます。

一方で、こんな意見も聞きます。

「家から参加すると、勉強モードにならなくて集中できない」

「会場の雰囲気が分からず、何となく受けにくい」

また演者からもこんな意見が…

「基本的にカメラがオフなので、参加者の反応がわかりにくく話しにくい」

それぞれメリットデメリットがありそうですね。

そこで、PCやスマホを利用して参加するオンラインセミナーと、実際に会場に行き参加するオフラインセミナーのメリットデメリットを比べてみたいと思います。

 

オンラインとオフラインの比較

それぞれ特徴がありますね。

とにかく気軽に、いつでもどこでも参加できるのがオンラインの特徴と言えそうです。しっかり勉強モードに入って、一日かけて学ぶのがオフラインと言えそうです。

ただ、オンラインも慣れてくると要領がつかめてくるので、オフラインと変わらない質で受けることが出来てきます。そうすると、交通費など参加費以外の費用が掛からず、準備も簡単にできるオンラインセミナーが今後も主流になりそうです。

参加する時の心得

私は、代償含めて数百のオンラインセミナーを行ってきました。その中で気付いたことをもとに、オンラインセミナーに参加する時の心得をお話していきます。今回は、オンラインセミナーで主流となっているツールのうち、zoomを使用した場合について書いていきます。Zoomには、zoom meetingとウェビナーがありますが、広く使用されているzoom meetingです。

  1. 入室する時はミュートにすべし
    ナイトセミナーや休日での参加では、移動中だったり家族がいる家だったりと周囲から音が聞こえる環境にいることが多いと思います。基本的には入室する時にはミュートにして入室するといいと思います。Zoomのアカウントをお持ちの方は、アカウント設定から設定できます。もしお持ちでない方は、入室したらすぐにミュートにする癖を付けるといいと思います。
  2. カメラは出来る限りオンにすべし
    先ほども書きましたが、話者側は参加者の顔をみながら話すと非常にスムーズに話せますし、テンションが上がります。セミナーのルールにのっとった上でカメラをオンに出来る場合は積極的にオンにしてみてください。集中力も上がります。
  3. チャットを使いこなすべし
    これはオンラインセミナーのメリットの1つですが、話者が話している時にわからなかった点や、疑問に思った点をすぐにチャットにて質問が出来ます。(セミナーによっては制限されているかもしれないので注意してください)これはオフラインでは出来なかった、もしくはやりにくかったことなので積極的に質問してみてください。これも話者はテンション上がります。
  4. 録音・録画は基本厳禁
    そのままの意味ですが、オンラインではオフラインと比べて圧倒的に録画・録音がしやすい環境にあります。ですが、セミナーでは基本的にはそれらは禁止されていることが多いです。これは内容のブランディングや個人情報の観点が影響しているので、絶対に、絶対にやめましょう。

いかがでしたでしょうか?これからどんどん増えてくることが予想されるオンラインセミナーですが、1つ注意が必要です。
オンラインとは違い、誰でも開催できてしまうため発信しやすいメリットとは裏腹に、内容の質の問題が生じてくると思います。参加した人の口コミや話者の信頼性などしっかりと見極めたうえで参加してください!

感覚障害に関するセミナー行います!!

まだ先ですが、8/31に、

感覚障害」をテーマにセミナーを開催します!
主に脳卒中後の感覚障害についての内容になります。

興味がある方はぜひこちらご覧ください!
第2回オンラインセミナー「感覚障害の評価と介入」

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リハビリの勉強会-PT・OT・ST-

リハビリの勉強会

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です。
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医療に携わる理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)は常に新しい情報を収集していかなければならない業種です。
数年前まで常識と考えられてきたことが、研究発表によって覆ることもあり信頼性の高い情報を患者さんに提供する義務があるからです。
その為、本や文献を読んだり、勉強会や講習会、研修会に参加する必要があります。
そこで今回は、私が100以上の勉強会に参加した経験を活かして、勉強会に参加する時のポイントや注意点、また受けるうえでの大切なことについて書いていきます!

セミナーは内容で選ぶ?それとも講師で選ぶ?

セミナーは大きなカテゴリで以下のように分けられます。

  • 座学のみ
  • 実技研修のみ
  • 両方含んでいる
  • 患者さんに協力いただく

このようなセミナーのカテゴリとは別に以下のようなカテゴリもあります。

  • セミナー会社主催の単発型、複数回型
  • 学会主催の単発型、複数型(手技含む)
  • 個人主催や個人運営の団体主催の単発型、複数型

更に、内容でもカテゴリされています。

  • 基礎学問別(脳科学、解剖学、運動学など)
  • 疾患別(脳卒中、運動器疾患、神経難病など)
  • 目的別(触診、観察・分析など)
  • 領域別(臨床、症例発表、研究領域など)

このように、リハビリテーションのセミナーと言っても様々なカテゴリがあり、今自分がどの勉強会に参加したいのかを明確にしないとなかなか良いセミナーに出会うことが難しくなってきています。
同時に、セミナーの数と種類が多すぎることで、どれに参加すれば良いのか分からない人も多いのではないでしょうか?

セミナーを選ぶときに大切なのは、どんな内容なのか?また誰が講師なのか?ということです。
例えば、脳に関する基礎知識をセミナーで得たい時、<基礎から学べる脳>のようなセミナーが魅力的です。
ですが、もしそのセミナーの講師が整形外科に努める理学療法士だったらどうでしょう?
もしかしたら本に書いてある内容をまとめただけの内容かもしれません。

反対に、以前参加したセミナーの内容がとても分かりやすく楽しかった時、その講師と自分が合っていたと思います。
そうすると、その講師のセミナーが他にもないかを探すのではないでしょうか?
そうなんです。
リハビリテーションにおいて重要なのは、セミナーのテーマや内容ではなく、誰が講師なのか?なんです!

ですが、ここで1つ問題が生じます。
良い講師にはどう出会えば良いのか?です。

【口コミが高い・有名=自分に合っている】

ではありません。
つまり自分に合った講師を見つけなければ、セミナーを選ぶときの基準には出来ません。
そこで1つ手掛かりになるのは、【論文】です。
論文を書かれている人は、その領域の先端を行かれていることが多く、内容の信憑性も高いんです。
ですが、理学療法士や作業療法士ではなかったりすると、臨床に関する話がなかったりするので、知識のみを得たい時におススメです。

また【書籍】を出していることも1つの手掛かりになります。
書籍は誰でも出せるわけではなく、ある一定の信頼がなければ出せません。
書籍を読んで、面白い、ためになると思ったのであれば、その著者のセミナーを探してみるのも良いかもしれません。

もちろん、口コミが良い、みんな参加しているセミナーにまず参加するのも良いと思います。
その中で、自分に合ったセミナーを見つけるのも1つの楽しみかもしれませんね。

そこでしか聞けない内容を探す

多くのセミナーに参加していると、論文に書かれていることをまとめた内容だったり、他のセミナーでも聞いたことある内容だったりと、自分が求めていた内容とは違うことが多くあります。
そんな中で私は、1つのセミナーで必ず1つは持ち帰ることを意識しています。
もしかしたら、全く新しい知識かもしれませんし、聞いたことあったとしても復習出来た知識かもしれません。
もしくは、患者さんの評価や介入の方法が浮かぶかもしれません。

このように、1つだけを意識してセミナーを受けると、復習した時に何が大切かわからくなることもありません。

一方で、セミナーで最も楽しい瞬間は、「へぇー」と思った瞬間だと思います。
この感覚を得るためには、そのセミナーで初めて聞いた!という内容に出会えなければなりません。
その人なりの考え方や経験談、また最先端の研究など他のセミナーでは聞くことが出来ない内容を求めることが大切です。
同時に、その内容が本当に正しいのか、また役に立つのかなどは自分でしっかりと判断していく能力も必要になってきます。

情報があふれているこの時代。
情報に振り回されず、自分の軸で取捨選択が出来るように自分の物差しを持つことの必要性が高まってきています。

感覚障害に関するセミナー行います!!

まだ先ですが、8/31に、

感覚障害」をテーマにセミナーを開催します!
主に脳卒中後の感覚障害についての内容になります。

興味がある方はぜひこちらご覧ください!
第2回オンラインセミナー「感覚障害の評価と介入」

基礎から学びたい人から臨床を高めたい人まで
オンラインサロン会員募集中です!!

実技の練習ってどうやれば良いの?(リハビリ)

実技の練習ってどうやれば良いの?のタイトル画像

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です。
(自己紹介はこちらから→唐沢彰太って誰?

 臨床に必要な能力とは何なのでしょうか?
私は大きく次の4つがあると思います。

  1. 知識(各学問に関する基礎知識、介入に関する技術的な知識など)
  2. 技術(触れる、動かす、介入技術など)
  3. 観察力(動作観察、検査/評価など)
  4. 思考力(病態解釈、動作分析など)

これらすべてが臨床には必要で、それぞれ高めていくための方法は異なっています。

そうなんです、そこが厄介なんです。
この中でも、1の知識に関しては最も分かりやすく、本を読んだり講習会に参加したりとその方法も多彩で明確なため、知識が多いセラピストはたくさんいます。
特に、3と4は高めていくのが難しいですよね…。
ですが、2の技術に関しては、職場の同期や仲間と練習することで高めていくことができます。

そこで今回は、実技練習を行う上でのポイントと、健常者との実技練習の意義について書いていきたいと思います。

触れる時と動かす時のポイント

 リハビリテーションにおいて、患者さんに触れることはとても重要で避けられません。
触診を始めとした接触、関節可動域を計測したりを始めとした検査や介入における他動的動作など、患者さんに触れることで得られる情報や効果は、臨床において基本になります。

 ですが、この触れ方や動かし方によって、文字通り情報は変化し、検査結果に相違を及ぼしたり、介入時の効果に悪影響を及ぼしてしまうことすらあります
このような事態を避けるために、触れる/動かすといった実技の練習は日々行うこととが理想的です。

 この様な実技練習において非常に重要なポイントがあります。

  1. 触れると同時に触れられているということ
  2. ただ触れる、ただ動かすではなく感じること
  3. やられる側の人によって適正な速度や圧、つまり触れ方動かし方が異なる

 以上の3点が重要なポイントになります。
これら3つに関して細かくみていきたいと思います。

1.触れると同時に触れられているということ

 当たり前のことですが、人に触れた場合には同時に触れられている人がいます。
臨床において大切なのは、触れられた人が「どう感じたのか」です。
もし触れられた人が嫌な感じがしたら、感覚と同時に情動が生まれ、感覚自体を変化させてしまう可能性があります。

 また、嫌な感じがすると人は体を固めます。
その状態で体を動かせば、セラピスト側が求めている効果が出なくなるのは当然です。
よって、実技練習では触れた人が得た情報(硬い、柔らかいなど)だけではなく、触れられた側が、「どんな感じがしたのか」「率直に嫌な感じがしないか」などをフィードバックしてあげることが大切です。

2.ただ触れる、ただ動かすだけではなく感じること

 触診のように、触れる時には感じることを意識する人は多いと思います。
ですが、患者さんの体を動かしている時に感じながら動かせるセラピストはそう多くはありません。

 ですが、体を動かしている時には、触診と同じくらいの情報がセラピストの手には伝わってきています

  • 関節がこの角度の時に抵抗感を感じる
  • 話ながら動かすと抵抗感が強まる
  • 踵を持ちながら動かすと下肢全体の重みが増す

など、様々なことが分かってきます。

このように、ただ動かすのではなく、患者さんがどんなことを感じているのかを想像しながら動かしたり、セラピストが感じる抵抗感を患者さんは感じているのかなどの疑問を持ちながら動かすことが大切です。

実技練習でも同様に、被験者が感じている感覚を想像し、動かしている時にどういうことを感じられるのかを考えながら行うと、より良い練習になります。

3.やられる側の人によって適正な速度や圧、つまり触れ方動かし方が異なる

 ここが健常者の人と練習することの意義にもっとも関係しています。
疾患を持っているか持っていないかはいうまでもなく大きな違いですが、人である以上身体の大まかな構造は一緒なので、触れる動かすなどの実技練習は非常に意味があります。

 このことと同じくらい大切なのは、【個人差】です。
性別や年齢、体の大きさなどは身体に大きな個人差をもたらしますが、今までの経験や志向性など認知面にも大きな個人差は存在します

 これは実技の練習をたくさんしている人は経験したことがあると思いますが、四肢の動かしやすさや重さ、触れた時の緊張感などは千差万別です。
これらのことは、どれくらいの力で持てば良いのか、圧を加えても大丈夫なのか、どれくらいの速さで動かせば良いのかなどに大きく影響します。

 つまり、その人にあった力加減や速さを見つけなければならないのです。
健常者でもその練習は十分に出来て、その経験はそのまま臨床でもいきてきます。
一人一人に合ったものを見つけることを、実技練習でも意識するととても良い練習になります。

 いかがでしたでしょうか?
ぜひ試してみて、感想をお教えください!!

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