実技の練習ってどうやれば良いの?(リハビリ)

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です。
(自己紹介はこちらから→唐沢彰太って誰?

 臨床に必要な能力とは何なのでしょうか?
私は大きく次の4つがあると思います。

  1. 知識(各学問に関する基礎知識、介入に関する技術的な知識など)
  2. 技術(触れる、動かす、介入技術など)
  3. 観察力(動作観察、検査/評価など)
  4. 思考力(病態解釈、動作分析など)

これらすべてが臨床には必要で、それぞれ高めていくための方法は異なっています。

そうなんです、そこが厄介なんです。
この中でも、1の知識に関しては最も分かりやすく、本を読んだり講習会に参加したりとその方法も多彩で明確なため、知識が多いセラピストはたくさんいます。
特に、3と4は高めていくのが難しいですよね…。
ですが、2の技術に関しては、職場の同期や仲間と練習することで高めていくことができます。

そこで今回は、実技練習を行う上でのポイントと、健常者との実技練習の意義について書いていきたいと思います。

触れる時と動かす時のポイント

 リハビリテーションにおいて、患者さんに触れることはとても重要で避けられません。
触診を始めとした接触、関節可動域を計測したりを始めとした検査や介入における他動的動作など、患者さんに触れることで得られる情報や効果は、臨床において基本になります。

 ですが、この触れ方や動かし方によって、文字通り情報は変化し、検査結果に相違を及ぼしたり、介入時の効果に悪影響を及ぼしてしまうことすらあります
このような事態を避けるために、触れる/動かすといった実技の練習は日々行うこととが理想的です。

 この様な実技練習において非常に重要なポイントがあります。

  1. 触れると同時に触れられているということ
  2. ただ触れる、ただ動かすではなく感じること
  3. やられる側の人によって適正な速度や圧、つまり触れ方動かし方が異なる

 以上の3点が重要なポイントになります。
これら3つに関して細かくみていきたいと思います。

1.触れると同時に触れられているということ

 当たり前のことですが、人に触れた場合には同時に触れられている人がいます。
臨床において大切なのは、触れられた人が「どう感じたのか」です。
もし触れられた人が嫌な感じがしたら、感覚と同時に情動が生まれ、感覚自体を変化させてしまう可能性があります。

 また、嫌な感じがすると人は体を固めます。
その状態で体を動かせば、セラピスト側が求めている効果が出なくなるのは当然です。
よって、実技練習では触れた人が得た情報(硬い、柔らかいなど)だけではなく、触れられた側が、「どんな感じがしたのか」「率直に嫌な感じがしないか」などをフィードバックしてあげることが大切です。

2.ただ触れる、ただ動かすだけではなく感じること

 触診のように、触れる時には感じることを意識する人は多いと思います。
ですが、患者さんの体を動かしている時に感じながら動かせるセラピストはそう多くはありません。

 ですが、体を動かしている時には、触診と同じくらいの情報がセラピストの手には伝わってきています

  • 関節がこの角度の時に抵抗感を感じる
  • 話ながら動かすと抵抗感が強まる
  • 踵を持ちながら動かすと下肢全体の重みが増す

など、様々なことが分かってきます。

このように、ただ動かすのではなく、患者さんがどんなことを感じているのかを想像しながら動かしたり、セラピストが感じる抵抗感を患者さんは感じているのかなどの疑問を持ちながら動かすことが大切です。

実技練習でも同様に、被験者が感じている感覚を想像し、動かしている時にどういうことを感じられるのかを考えながら行うと、より良い練習になります。

3.やられる側の人によって適正な速度や圧、つまり触れ方動かし方が異なる

 ここが健常者の人と練習することの意義にもっとも関係しています。
疾患を持っているか持っていないかはいうまでもなく大きな違いですが、人である以上身体の大まかな構造は一緒なので、触れる動かすなどの実技練習は非常に意味があります。

 このことと同じくらい大切なのは、【個人差】です。
性別や年齢、体の大きさなどは身体に大きな個人差をもたらしますが、今までの経験や志向性など認知面にも大きな個人差は存在します

 これは実技の練習をたくさんしている人は経験したことがあると思いますが、四肢の動かしやすさや重さ、触れた時の緊張感などは千差万別です。
これらのことは、どれくらいの力で持てば良いのか、圧を加えても大丈夫なのか、どれくらいの速さで動かせば良いのかなどに大きく影響します。

 つまり、その人にあった力加減や速さを見つけなければならないのです。
健常者でもその練習は十分に出来て、その経験はそのまま臨床でもいきてきます。
一人一人に合ったものを見つけることを、実技練習でも意識するととても良い練習になります。

 いかがでしたでしょうか?
ぜひ試してみて、感想をお教えください!!

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 触診のように、触れる時には感じることを意識する人は多いと思います。
ですが、患者さんの体を動かしている時に感じながら動かせるセラピストはそう多くはありません。

 ですが、体を動かしている時には、触診と同じくらいの情報がセラピストの手には伝わってきています

  • 関節がこの角度の時に抵抗感を感じる
  • 話ながら動かすと抵抗感が強まる
  • 踵を持ちながら動かすと下肢全体の重みが増す

など、様々なことが分かってきます。

このように、ただ動かすのではなく、患者さんがどんなことを感じているのかを想像しながら動かしたり、セラピストが感じる抵抗感を患者さんは感じているのかなどの疑問を持ちながら動かすことが大切です。

実技練習でも同様に、被験者が感じている感覚を想像し、動かしている時にどういうことを感じられるのかを考えながら行うと、より良い練習になります。

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勉強したいと思った時に読む記事【理学療法士・作業療法士・言語聴覚士必見】

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です(自己紹介はこちらから→唐沢彰太って誰?です。

新型コロナの影響もあり、オンラインでのセミナーや動画コンテンツが流通しだした昨今、数年前と比べて勉強する「機会」や「場」が劇的に増加してきています。

私が新人だった頃にはなかった勉強する側の「悩み」が出てきているようです。

それは、

  1. どれが良いのか分からない
  2. コンテンツが多すぎて消化しきれない
という内容です。
毎週のように書籍をあさり、講習会のサイトをサーフィンしていた私の時代から考えると非常に幸せな悩みですが、そうも言っていられませんよね。
そこで今回は、この2つの悩みについてサロンを運営したり、セミナー講師や学会の運営の経験からアドバイスさせていただきます。

自分に合ったセミナーを見つける

リハビリに従事している、理学療法士、作業療法士のセミナーは従来は3種類ありました。

  1. 座学中心のセミナー
  2. 手技などの実技中心のセミナー
  3. 学術集会
の3種類です。
また、
  • 1回完結のセミナー
  • コース制のセミナー

とあり、内容によって分かれていました。

これらの特徴はオンラインによって変化してきています。

1の座学と3の学術集会はオンラインとの親和性が高いため、そのままオンラインで開催されています。

一方で、実技のセミナーはオンラインでの開催は難しく、職場での勉強会の場が今までよりも大切になってきています。

また、オンラインの利点を生かして、動画コンテンツの配信も積極的に行われてきています。

オンラインセミナーの種類もいくつかあります。

詳細はこちらをお読みいただければと思いますが、
リハビリのオンラインサロンとは?

どれが自分に合っているのかがわからないほど、様々な形があります。

「勉強していきたい」

と思っている人がこれらのなかから選ぶときに大切なのは、以下の3つと考えています。

  • 自分のニーズに合っているかどうか
  • 自分のライフスタイルを圧迫しないかどうか
  • 自分のレベルに合っているかどうか

STEP1
勉強したいと思ったきっかけから、自分が今なにを勉強したいのかを考えます。
その勉強したい内容が網羅されているかが1つ判断材料になります。
基礎知識を得たい、神経系を知りたいなどがこれにあたります。

STEP2
結婚し子供がいる方、趣味に時間を割きたい方など、様々なライフスタイルの方がいる中で、勉強にどれくらいの時間とお金を避けるのかは非常に大切です。
例えば毎週末勉強会に行ける、月に1回参加できる、通勤時間を有効活用したいなどがこれにあたります。
 
STEP3
ニーズとスタイルをはっきりさせたら、最後に自分が学びたいレベルを考えます。
はじめて勉強する領域なのか、ある程度勉強し応用していきたいのかなどになります。
これは1度参加してみないとわからない部分もありますので、無料で参加できる機会を上手く利用するのがおススメです。
 
このSTEPとは別に注意点があります。
基本的に、いろいろなコンテンツを準備しているところは一見良さそうに見えますが、専門性という点から考えると物足りなく感じます。
「いろいろ勉強したい!」という【広く浅く】から入りたい人は良いですが、ピンポイントで!もしくは、極めたい!と思っている人はお勧めできないのでご注意ください。
また、多くのコンテンツを持っている所も魅力的ですが、正直消化しきれないというのが多くの声で分かっています。
自分のライフスタイルに合わせて、どれくらいの量を消化できるのかも大事です。
動画もただ観て終わりではなく、内容を咀嚼して自分の知識にして、臨床でいかさなければいけないので、月に数本が限界です。
このように、意外と学べる量には限界があり、自分に合ったものを探すのは大変なんです。
 
プロリハ研究サロンは、臨床に特化していて、疾患別・症状別にセミナーを行っています。
1回30分のセミナーなので、消化しやすくオンラインサロンという特徴を生かして、質問も気軽に出来る環境になっています。
セミナーが1回5000円以上する中、月1000円で参加できるのも魅力です。
無料体験セミナーもありますので、ぜひ1度ご参加下さい。
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PT/OT/STが3年目までにやっておきたいこと

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しております、理学療法士の唐沢彰太です。

さて、今年度も早いものでもう5月になりました。
4月からPTやOT、STになり働き始めた方も、仕事に少しずつ慣れてきたころではないでしょうか?

また、初めて後輩が出来た方も、新人の方の性格や特徴が見えてきたころではないかと思います。

そこで今回は、セラピスト3年目までにやっておきたいことを書いていきたいと思います。
あくまで、【理想は】なので、3年目以降の方もぜひ参考にしてください!

仕事に慣れる1年目

大学生や専門学生から新社会人として入職した方は特に、まずは仕事に慣れることが最優先ですよね。
1日の流れ、1週間の流れ、1か月の流れ…この時期ではこれらを経験出来ていると思います。

加えて、社会人としての振る舞いも学んでいく必要があります。
いわゆる【ビジネスマナー】ですが、私を含めて多くの医療職現場では教わる機会の少ない部分だと思います。
例えば、電話対応やメール対応です。
医療職において、患者さんのご家族や他の職種の方への電話はかかせません。
そんな中で、どんな切り出し方、言葉遣い、会話内容が適切なのかはとても大切だと思いませんか?

またメール対応は、上司へのメールの文面が基本的ですが、現在私が勤務している職場の後輩が、正しくメールを扱える状態で入職する割合は1割未満です。
つまり、非常識なメールを無意識でしてしまっているとても怖い状況ですね…。

職場で教えてくれる方はぜひしっかりと学んでおくことをお勧めします。
もしカリキュラムになければ、自分で本を読んだりセミナーに参加したりと早めに身に付けておくと、今後とても役に立つと思います。
今のご時世、Face to Faceではなくオンラインでのやり取りが中心になってきています。
つまり第1印象はオンラインでつく時代です
電話やメールでのやり取りで良い印象が付くのであれば、絶対に身に付けておくべきスキルです。

外に出始める2・3年目

職場の雰囲気や仕事に慣れてきたら、セラピストとしての勉強を本格的に開始していきましょう。
1年目から開始できれば良いですが、やっぱり仕事に慣れるのが思っている以上に大変かと思います。
ですので、決して2年目からでも遅くないのでゆっくり始めて見てください。

ここで疑問になるのが、   
「何から始めたら良いの?」
ですね。ここでは3つあげていきます。

  1. 職場の勉強会に参加する
  2. 自分の担当患者さんに関する勉強をしてみる
  3. 興味のある分野の外部勉強会に参加してみる

1、職場の勉強会に参加する

入職した職場で勉強会が開催されているのなら、まずはどんなテーマでも参加してみましょう。
まずは勉強会の雰囲気慣れが必要です。また先輩の意外な一面を知れるかもしれないので積極的に参加してみてください。
また、自分が知りたいテーマについて先輩にリクエストしてみるのも良いと思います。

2,自分の担当患者さんに関する内容

今後、継続的に勉強していくためにはこの方法は遅かれ早かれ身に付けておく必要があります。

なぜか…?

臨床現場にいるセラピストは、患者さんを改善に導いていくために勉強するからです。
大腿骨頸部骨折の方を担当しているのなら、痛みにについて。
脳血管疾患の方を担当しているのなら、脳科学や神経系について。
また、臨床そのものについてなら臨床心理学など。

このように、臨床は多くの学問から形作られています。
今患者さんは何に悩んでるのか?ここをベースに勉強を進めていきます。

3,自分の興味のある分野の外部の勉強会に参加してみる

もうすでに学びたいことが決まっている人は、どんどん外部の勉強会に参加していくことをお勧めします。
外部のセラピストと話したり、スペシャリストの話を聞くことは財産になりますからね。

また、学ぶことがやっぱりわからない、職場以外でも学ぶ場が欲しいなど悩まれている人は、ぜひプロリハ研究サロンへご参加ください!
2年目の人から10年を超える経験年数の方がいる本サロンでは、多くのスペシャリストの話が聞けます。

5年後10年後を見据えて、今行動していきましょう!!

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セラピストになった人、初めての先輩になった人へ

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
プロリハ研究サロンを運営している理学療法士の唐沢彰太です。

新年度1本目の記事になります!
新社会人の皆さんおめでとうございます。また新しく後輩が出来た方も育成頑張ってください。

そこで今回は、私の後輩育成の心得について書いていきたいと思います。

どんな先輩がいたら嬉しいかをイメージする

私がまだ理学療法士として働き始めて間もない頃、職場にはたくさんの先輩がいました。
先輩にもいろいろな方がおり、勉強している人、教えるのが好きな人、もくもくと仕事をしている人まちまちでした。
どの先輩も当然私より経験があり、学ぶことがたくさんありました。

一方で、反面教師としてみていた先輩がいたことも事実でした。
これは私が生意気だったことももちろんありますが、仕方がないことなのかもしれないとも思います。
皆それぞれリハビリに対する思いは違いますし、得意不得意、好き嫌いがあるのも事実ですので。

そんな中で私にも後輩が出来ました。
ちょうど東日本大震災があった年だったこともあり、非常にばたついていたので鮮明に覚えています。
当然後輩育成をしていかなければならない立場になったのですが、これがまたうまくいかない。
当然のように、先輩にいろいろな方がいるように、後輩にもいろいろな人がいるからです。

そこで私は、「自分だったらどんな先輩がいたら嬉しいのか」を考えることにしました。
仕事の悩みを聞いてくれる先輩、臨床の悩みを聞いてくれる先輩、人間関係の相談にのってくれる先輩いろいろ考えました。
私にも得意不得意があるので、「臨床の相談にのる先輩」「勉強している姿を背中で見せてくれる先輩」を目指すことにしました。

私のように、日々勉強しなければ不安になるタイプの人間は必ずいて、そんな後輩にとって私の目指す先輩増はとても貴重だと思ったからです。

そこから私は、インプットを欠かさず行い、後輩が求めるアウトプットをしていくことになりました。

後輩への育成が自分にもたらす成長

はりきってインプットとアウトプットをしていた私でしたが、あることに気付きます。
それは、自分が成長させられていることでした。

本を読んだり、勉強会に参加したり様々な方法で参加していた勉強会ですが、その時私は2つのことを考えながら学んでいました。

  1. 患者さんにどういかしていこうか
  2. 後輩にどう伝えようか

どちらもアウトプットであることは言うまでもありませんが、2つとも目的が違います。
すると、インプットにも多様性が生まれてきます。
ただ覚えるだけではなく、どう伝えるか、どう臨床に取り込むかそれぞれを考えることは、知識の定着の効率が圧倒的でした。(今思えばですが)

自然と行っていたこれらのことは、私を成長させてくれました。
ただ教えてもらうだけではやはり意味がありません。
そこには、その知識を自分の物にしてどう使っていくのかがなければ、やはり成長はないなと思います。

このようにしてセラピスト人生を歩んできた私ですが、嬉しいことにいまだに慕ってくれている後輩がたくさんいます。
後輩のセラピストたちにとって、いて良かった先輩であれたなら、それほど嬉しいことはありません。

新社会人の人たちは、自分にとっていて良かった先輩と出会えることを願っています。
また、後輩が出来たセラピストの人たちは、自分をいて良かった先輩と言ってくれるように行動していってください。

もしこのことに悩んだら是非プロリハ研究サロンの戸を叩いてください。
全力でサポートします。

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基礎ってどうして大事なの?

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しております、理学療法士の唐沢彰太です。

<基礎が大事>

って耳にしませんか?
リハビリに限らず、何においても基礎をおさえておくことは大切です。
足し算・引き算・掛け算・割り算は数学の基礎です。
これらが出来なければ、因数分解は出来ません。

また、この基礎が生活にも必要なことがとても重要です。
教科として習ったことが、生活にいかされるこの構造はリハビリにおいてもみれらます。

本記事では、基礎について書いていきたいと思います。

基礎から臨床が作られている

学生頃、とてもたくさんの科目があったと思います。
解剖学、生理学、運動学、解剖生理学、病理学、心理学、精神学、哲学、社会学…
なぜこれほど多くの教科を学ぶ必要があったのでしょうか?

1つは、人の体や疾患を理解するためです。
リハビリテーションは、人を対象とする職種です。
様々な側面から人を理解することが求められるため、このように多くの教科が必要になってしまいます。

もう1つは、患者さんを理解し、目標へ向かっていく手助けをするためです。
例えば、病気になった患者さんの気持ちに寄り添う為に心理学、行為とは何かの本質を考えるための哲学、障害をお持ちの方の社会参加の側面を理解するための社会学などなど…
これらを理解するためには、その【基礎となる学問】を学ぶ必要があります。(学生の時もこんな感じに教えてもらいたかった…)

このように、臨床を形作る基礎は、その名の通り様々な学問の基礎から成り立っています。
ただ、1つ問題があります。

臨床に必要な基礎は、自分で学んでいくしかない

先ほど述べた、学生の頃にならう基礎の学問ですが、学生では実際の臨床を知らないため、患者さんをイメージしながら学ぶことが出来ません。
ここがとてもネックになります。
実際の自分が担当している患者さんのために、学んでいくプロセスは学校では教えられないのです。

更に、臨床心理学、臨床哲学のような、臨床に直結する学問は、卒業後自分で学んでいかなければならない環境です。
しかし、【臨床】と付く学問は、臨床の中から生まれてきている学問であり、リハビリにおいてもとても大切な知識になります。
例えば、患者さんの観察や病態解釈には臨床心理学の知識は非常に有用です。

このように、学校の頃に学んだことだけでは不十分であり、自分のリハビリ特に担当している患者さんに合わせて学んでいく知識を選択し、更に本や勉強会も選択していかなければならないのです。

これを1年目からやっていくのは非常に難しく、もし周囲にそのような勉強をしている人がいなければ、自分の勉強法を見つけなければなりません。
それでは勉強していくのが嫌いになってしまいます…

悩んだ時こそ基礎!!

リハビリで良く聞く悩みが、
「この患者さんに何をしたらよいかわかならない」
つまり、改善がみられないという悩みです。
もちろん介入の手段の引き出しを多く持つことは大切です。

ですが、なぜその患者さんにその方法なのか?を理解しないまま介入するのは絶対にダメです。

何をしたら良くなるのかわからない=何が問題か分からない

この構図を理解しなければ、介入の手段にどんどん引っ張られていきます。
そうではなく、患者さんを理解するために基礎を学びなおして、問診・観察・検査・分析を丁寧に行っていくことが足りない人がほとんどです。
なので基礎が大事になります!!

ぜひ基礎から学びなおしたい人、臨床を学びなおしたい人、勉強の方法を学びたい人は是非ご参加ください!

リハビリを変えたある患者さんとの出会い

自分を変えたある患者さんとの出会い

 

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しております、理学療法士の唐沢彰太です。

皆さんは担当した患者さんの事をどれくらい覚えていますか?
とても印象深い患者さん、施術がなかなかうまくいかなかった患者さん、凄く親切で優しくしていただいた患者さんなど、様々な関係性の患者さんがいらっしゃるのではないでしょうか?

私にも、とても印象深く非常によく覚えている患者さんはたくさんいますが、一人の患者さんを通して、リハビリにおいて本当の意味での信頼関係を教わった患者さんを良く思い出します…。
そのある患者さんとの出会いが、私のセラピスト人生を変化させるきっかけとなりました。

私が理学療法士になって3年が経過した頃、ある患者さんが骨折で入院してきました。
その頃私は回復期病棟に勤務しており、その患者さんの担当をすることになりました。
ご高齢にもかかわらず、私のような若者にも非常に丁寧に接してくださり、いろいろな話をしていただきました。

また、リハビリは認知神経リハを本格的にやり始めた頃で、道具を使用した介入を初めて行った患者さんでもありました。
患者さんは急性期の時のリハビリとのギャップに介入当初は私とのリハビリに対して、
「本当にこんなことで良くなるのかしら…」
と不安に思っていたと退院前日に教えていただきました。

ですが、リハビリを行っていくにつれて痛みが徐々に改善し、生活の中で出来ることが増えてくると、その経験から患者さんは私を信頼するようになっていったと後日話してくれました。

また会話の中で何気なく私が言った言葉も、私に対する信頼を大きくしたとも話していただきました。
それは、私とその患者さんがリハビリを行っていた時のことです。
初回のリハビリの時に、マッサージや筋力トレーニング中心のリハビリにはならない旨を説明していたことを思い出しながらその患者さんは話してくれました。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

患:先生は本当にマッサージをしないんですね。これは悪い意味では無くて、最初に話してくれた通りのリハビリだと思って。でも、先生が休みの時に来てくれる先生たちはみんなマッサージをするわよ?リハビリの先生たちはマッサージのプロじゃないの?

 

私:悪い意味じゃなくて良かったです。マッサージのプロですか?私たちはマッサージのプロではないですよ。ここだけの話ですけど、私たち以上にマッサージが上手い人なんてたくさんいますよ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

この何気ない会話から、患者さんは私を「本当に素直な人」と思っていただいたようです。(自分で言うのは恥ずかしいですがとても嬉しかったです)
これらの話は、患者さんの退院前日に教えていただきとても感謝したのを昨日の様に覚えています。
この患者さんとのリハビリを通して私はたくさんのことを学ばせていただきました。
本当の信頼関係は、サービス業として当たり前の優しい、尽くしてくれるなどのことではなく、まずは患者さんの希望を出来るだけ叶えていくこと、また意味のないプライドから強がるのではなく、素の自分で患者さんと接することから生まれることを知りました。
人として「良い人」は、セラピストとしての「信頼できる人」とは異なるということは、今までリハビリをしてきた患者さんにおいても痛感しています。

皆さんはこんな経験ありませんか?
皆さんの経験を是非お聞かせください。

ここだけはおさえたいリハビリの勉強

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しております、理学療法士の唐沢彰太です。
本日は、生涯学習と言われているリハビリテーションで、本当に必要な勉強はなんなんだろう?について書いていきたいと思います!
もちろん勉強はどれも無駄になる事はありません。
ですが、リハビリに必要なことを分かったうえで勉強したほうが、活かしやすいのも事実です。
ぜひご参考ください!!

リハビリって何?

「リハビリテーション」とはなんなんだろう?
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などリハビリに携わる職種の人であれ1度は考えたことがあるのではないでしょうか?
リハビリという言葉が持つ意味はなんとなく分かりますが、実際に説明しようとすると行っている事が多すぎて一言では説明できません。
 
幅広く対応しているリハビリを提供していく時、提供する側は何を勉強していけば良いのでしょうか?
今、自分は何を勉強したら良いのか、勉強したい内容は決まっているけどどうやって進めていけば良いのか悩んでいる方に、参考になればうれしい限りです。

リハビリを取りまく学問の多さ

リハビリテーションは、下の図の様に非常に多くの学問が関わっています。

図1 リハビリテーションに関わる様々な学問

なぜこんなにも関わる学問が多いのでしょうか?
それは、リハビリテーションが <ヒト> を対象にしているからです。人を対象にしているからこそ、人に関わる学問は全てリハビリテーションに関わってくると言えます。

すると、リハビリテーションにおいて患者さんの何を知っていく必要があるのかを明らかにする必要があります。
それが次の図です。

図2 患者さんを取り巻く情報の例

これらの多くのことを情報収集する必要があるリハビリテーションでは、これらの基礎的な知識と、患者さんから聴取するための臨床的な技術が必要になってきます。

一方で、ある時から始まるリハビリは長期的に必要になる事が多く、時期や場所によってリハビリの役割は変わってきます。
役割によってPOSTに求められる知識や技術も異なってくることは、勉強していく上でとても大切になります。
これらを踏まえると次の様にまとめることが出来ます。(図3)

図3 勉強する内容のまとめ

①全共通

この図にあるように、まずは理学療法士・作業療法士(言語聴覚士は少し異なります)であれば共通して必要なのが、<ヒトを知る>ために必要な学問です。例えば、

  1. 身体構造に関する解剖学、生理学、運動学、神経学など
  2. 身体運動に関する脳科学、神経学、筋骨格系など
  3. 心理面に関する心理学、神経心理学、認知心理学など

この次にある疾患や時期によらず、この3つの人に関する学問は勉強をしていくことが望ましいと思います。
整形外科疾患だから脳科学は必要ないというわけではなく、骨折を受傷した人を知るためには脳科学が必要という視点が大切です。

②疾患別

整形外科疾患、脳血管疾患など、身体(脳を含む)の何をどんな理由で損傷(変質)したのかによって分類されます。
このような疾患によって必要な知識は異なっており、それぞれPOSTがどの疾患と関わることが多いかで勉強内容が決まります。

③時期別

臨床以外にもリハビリでは勉強していかなければならない事が多くあります。
急性期であればリスク管理、回復期であれば日常生活や家屋に関すること、生活期では福祉サービスや介護保険に関する事などです。

この様に、自分には今何が必要なのかをカテゴリーで分類して、整理していく事から始めてはいかがでしょうか?

リハビリは勉強する事がたくさんあります。
書籍などから得られる情報、現場にしかない情報、臨床の経験の中にしかない情報…

それぞれを自分なりに情報収集できる手段を確保する事が大切です。

本サロンでは、会員の方に勉強方法や書籍やセミナーの紹介なども行っています!
少しでも前に進みたい方はぜひ利用してみてください。
お待ちしております!!

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