論文引用=根拠?

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
プロリハ研究サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です。
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先日理学療法ガイドラインが発行され話題になっていますが、そもそもリハビリテーションにおいてよく耳にする「根拠(エビデンス)」とは何なのでしょうか?人そのものを対象にしている医療に属するリハビリにおける根拠は、人体を対象としている医学の根拠とは分けて考えなければならないと思っています。

そこで今回は、リハビリにおける根拠について書いていきたいと思います。

論文は参考資料

最近の学会での症例発表では、たくさんの論文を引用して臨床を形作っているものを見かけます。私も学会で発表する時には、自分の臨床が客観的に見て効果があるのかどうかを証明するために論文を引用します。これには3つの意味があると思っています。

  1. 自分以外にも同じ意見の人がいる
  2. 自分以外にも同じ臨床をして患者さんが改善した経験の人がいる
  3. 研究などの知見が自分の臨床を後押ししている

自分が一人で言っているわけではない、知見を参考にしているという姿勢を見せるためには論文を引用するのが最も有効な手段になります。

 ですが、私は研究者ではありませんし研究には詳しくありません。さらに、ケーススタディのケースの患者さんには当然会ったこともありませんし見たこともありません。つまり論文の知見はあくまで参考程度に留めておかなければならないと思っています。

 例えば、「歩行の立脚期において中殿筋が活動している」は多くの人の歩行中の筋活動をみたり物理的な観点から説明されたりしています。また「話す時にはブローカ野が活動する」も多くの人で証明されています。このような、「人」である限り共通の【機能を有している】ことで臨床に参考資料として使用できます。ですが、これらの知見も「どう臨床でいかすのか?」については、患者さんの背景や文脈、目標などの個人因子や環境因子が大きく関わり論文の知見をそのまま引用するには限界があります。
 これらのことから、論文をたくさん引用する=根拠があるわけではなく引用しないよりは引用したほうがよく根拠があるかどうかを考えるためにはもっと大切なことがあると思っています。

言語化出来ないことは根拠を証明できない

 私は臨床を言語化する作業をとても重要視しています。なぜそう考えたのか?どうしてその介入をしようと思ったのか?患者さんに何が生じて変化したのか?これらを言語化できるかできないかは、根拠をもって臨床に臨めるかどうかを大きく左右すると思います。
 この言語化するということは、説明できることと言い換えられます。患者さんに説明する、セラピストとディスカッションするなど自分の臨床を説明する場面は多くあります。その中で明確に説明できるかどうかは、根拠を持って臨床出来るかと密接につながっていることになります。つまり、みんなが納得できるかどうか?が重要です。この言語化していく作業の中で、論文の知見を取り入れられることが出来れば、非常に効率的に臨床を組み立てることができます。

 このような私が大切にしている臨床思考を「ロジカルシンキング」を用いて行うことから「ロジカルアプローチ」と呼んでいます。根拠がある臨床を行っていきたい人は是非ご参考ください!!

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