手のリハビリのポイント

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プロリハ研究サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です。
(自己紹介はこちらから→唐沢彰太って誰?

骨折や脳血管疾患の方のリハビリで特に難しいのが手のリハビリです。
身体の中でも決して大きくないこの部位は、多くの筋や骨から構成されており、その神経系や血管も複雑な構造をしています。

さて、手の中でも特に重要なのは母指です。つまり親指です。
母指は、他の四指と構造が異なり、人間特有の構造をしています。
この特有の構造の核をなしているのが球関節であるCM関節です。肩や股関節と同じ構造になっており、ぐるぐる回せる構造です。
この母指の機能は手の機能そのものと言えるくらい重要で、つまむ・持つなどには母指が安定性や巧緻性をもたらしています。
つまり、リハビリにおいて、この母指の改善こそが必須課題になってきます。

そこで、母指のリハビリで重要なことは、

「CM関節がなぜ球関節なのか」

肩は手と物体、股関節は足と床のように空間的な位置関係を構築するために重要な関節です。
その肩や股関節と同じ構造を持つCM関節は、母指と他の四指との空間的な位置関係を構築する役割があると考えられます。

例えば、ペットボトルを握った時、母指は他の四指のどの前に位置するでしょう。
ほとんどの人が、中指の前に位置していると思います。
また、小さいものをつまむときは薬指や小指ではなく、示指とつまむと思います。

これらは手の構造が関係していますが、それ以外にも実は理由があります。
皆さん今、テーブルでPCで読んでいただいている方、電車でスマホで読んでいる方がいらっしゃると思いますが、自分のズボンの素材の手触りを確かめてみてください。

何指で触りましたか?ほとんどの方が示指なでるように手触りを確かめたのではないでしょうか。
そうです。示指は材質を確かめる触覚に優れています。

中指は掌や母指と協力して物を安定させることに優れています。

薬指は、物を握った時に物の傾きや摩擦を感じることに優れています。

小指は、手全体の力量のコントロールに優れています。

この様に、4指にはそれぞれ得意分野があり、それを考慮して母指がそれぞれの指と関係性を持っていきます。
手のリハビリではこのような特徴を理解して、介入を考えていく事が求められます。
興味がある方はぜひプロリハ研究サロンへお越しください。

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脳卒中後の内反は改善できる(介入編)

内反は改善できる【介入編】

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評価編での内容をもとに書いていきますので、評価編からお読みいただけると読みやすいと思います。
脳卒中後の内反は改善できる【評価編】

内反をいくつかに分類して、それぞれ介入方法をわけていくことをお話しました。その中でも今回は2つの種類の分類に対する介入について書いていきます。

足関節を動かすと内反してきてしまう

まず初めに、介入していく上で患者さんの内反に関する自覚度を必ず確認してください。視覚で確認しないと分からないのか、足関節の運動覚で分かるのか、収縮感で分かるのか、人に言われて気付くのか。この自覚の程度によってまず初めに何をするのかが決まってきます。

  1. 人に言われて気付く、知っている
    もっとも自覚度が低い状態のため、まずは自分で確認して気付けるようになることを目指す
  2. 視覚で確認して気付く
    歩行中下を見ているなどある特定の動作中に内反してくることを「知っている」状態。足首の運動覚で気付けるようになることを目指す
  3. 足関節の運動覚で気付く
    言われなくても見なくても内反に気付くことができる状態。介入していく場合はこの状態まで自覚度を上げることからまず行っていく

3の状態であることを前提に今回は書いていきます。

 脳卒中の患者さんは足関節の自動運動が難しい方が非常に多いです。特に背屈が困難な患者さんが多く歩行のクリアランスに大きく影響します。背屈が難しい理由はいくつかありますが、徐々に足関節の背屈が出来るようになってくると背屈が内反になってしまうこととがあります。この場合は、足の裏の面と足首の運動をマッチングさせていく介入を行います。足首を動かす主な理由は、足の裏のどこを床に接地させるのかを決定することです。よって、足関節の角度と足の裏が今どこに向いているかを認識する介入が足関節の運動の細分化を進めていきます。

 具体的には座位でセラピストが患者さんの足を持ち上げます。この状態で足関節を他動的に動かし、
「この状態で足を下ろしていったら足の裏のどこが床に着きますか?」
と聞いていきます。この時患者さんは足関節の運動覚から足部のイメージをしなければならず、自然と足関節の運動の洗練化が生じてきます。この介入の後に自動運動で背屈して、足の裏のどこを接地する予定かを聞きながら介入を進めていきます。

他の関節を動かしたときに内反してしまう

 座位で股関節を屈曲して足を浮かすと内反してしまう、膝を屈曲すると内反してしまうなど足関節を動かしていないのに内反してきてしまうケースです。このケースでは足関節そのものに問題があるのではなく、内反が出現してしまう他の関節の動かし方に問題がある場合が多く、その関節へアプローチしていきます。

 例えば膝関節を屈曲した時に内反してしまうケースでは、足の裏を床に滑らせるような運動をしてもらう時、足の裏に注意をしてもらう介入を行います。足の裏に絨毯など床とは摩擦が異なるものを入れて、その上を足を滑らせたときの足の裏の感覚を聞いていきます。最初は他動で行い、すべすべしている物の上を滑らせた時とざらざらしてい物の上を滑らせたときでどちらの方が滑らせやすいかがわかってきたら自動運動へと移行していきます。この時もう1つ大切なのは、足の裏全体が擦れているのがわかるかどうかです。内反すると小指側しか擦れないのでこの違いを内反が出ない膝の屈曲の方法を学習していくイメージです。

 この内反が出ない関節の動かし方を全身に拡張していき、最終的には歩行へと繋げていきます。歩行へ介入していくためには、歩行のどの時に出現しその理由は何なのかを明確にしておく必要があります。
 これら内反への介入についてプロリハ研究サロンでお話していますので、興味のある方はぜひHPをご覧ください。お問い合わせも随時受け付けております。

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脳卒中後の内反は改善できる(評価編)

内反は改善できる(評価編)

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脳卒中患者さんが安全に歩行が出来ない理由の中でも「内反」は改善が難しい現象の1つです。足首が内反してしまい、床との接地面が小指側だけになり荷重が十分に行えないため歩行は不安定になってしまいます。
 そんな内反ですが、実は改善できることを皆さんは知っていますか?実際私は臨床の中で多くの患者さんの内反を改善し装具を簡易的なものに変更したり、外したり出来ています。
 そこで今回はそんな脳卒中後の内反について書いていきたいと思います。

内反を分類して紐解いていく

私は脳卒中後の内反を分類して考えています。足部に生じる現象として類似している物が混在しているため、整理する目的です。

  1. 内反:放散による前脛骨筋の異常収縮による現象
  2. 内反尖足:内反に後脛骨筋を中心とした筋による底屈が加わったもの
  3. 足指の屈曲を伴う内反:内反にクロートゥーと呼ばれる足指の屈曲が加わったもの
  4. 1と3の同時出現

どの筋が関与しているのか、どの運動が見られているのかの視点での分類です。①は更に分類していきます。

  • 股関節運動時に出現する
  • 膝関節運動時に出現する
  • 麻痺側荷重時に出現する

つまり、足関節を動かした時以外にどの関節を動かしたときに内反が見られるのかを見ていきます。この理由は口述しますが介入する対象を決めるためです。

 この他に内反の改善を目指すために必要な評価は次のようなものになります。

  • 足関節の底背屈の運動評価
  • 足底の知覚評価
  • 内反の体性感覚的な自覚の有無

ここまでの現象による分類と、評価結果による分類から介入方法を決めていきます。この時大切なのは内反が患者さんのHOPEとなる動作の獲得に直結しているかです。立ち上がりが目標の方に内反の介入はしないイメージです。

内反は起きちゃってるのではなく起こしている

内反へのアプローチにおいて、患者さんが内反の自覚しているかどうかはとても重要な要素になります。歩行のように内反していると歩きにくいと言った文脈であれば気付くかもしませんが、起き上がりの時、靴を履くとき、立ち上がる時など内反が出現していることに気付いていないことが多いです。そうなると、介入しても動作に汎化しない結果になりがちなので内反に関する自覚の質問は必須です。

例えば、歩行の時にどのタイミングから内反が出現しているのか?股関節の屈曲時に内反が出現していることに気付いているか?など1つ1つ聞いていきます。この時の自覚は、人に言われて知っているではなく運動覚などの体性感覚によって気付けるかに注意してください。

 患者さんの内反に関する発言で良く聞かれるのは、「足首がひっくり返っちゃう」「勝手になっちゃう」など内反に対する主体感のなさです。つまり、自分が内反が出てしまう様な動き方をしているという思考になれるかどうかが大切です。これは介入において重要なので患者さんの発言を注意深く聞いて下さい。

次回介入について書いていきますのでお楽しみに!!

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「ロジカルアナリシス」発売決定!

ロジカルアナリシス

2021.11.1に、自身三冊目となる「ロジカルアナリシス」の発売が決定いたしました!!
kindle限定販売の電子書籍となっています。

ページ数は少ないものの、内容は非常に濃いものとなっており実際の臨床現場と本書を繰り返し行き来することで、臨床に役立てていただけると思います。

ロジカルアナリシス

ロジカルアナリシスとは、私が作った造語で「論理的思考で分析を行う方法」です。
観察や分析は視覚で行うため、どうしても根拠に欠けてしまう欠点があります。「なんとなくそう見える」要素が含まれてしまい、セラピストによって結果が異なってしまうからです。

この欠点を克服するべく、観察や分析の方法を言語化してそれぞれを論理的に行うことで、根拠がある観察や分析を可能にしたのがロジカルアナリシスです。

観察は主観を入れず、分析は評価や検査結果など全てを統合して行う。ここには一人一人の認知の癖が影響する…。

観察を上手く教えてあげられないのも、理解できないのも「言語化出来ていないから」です。
なぜそこに着目するのか。ここにヒントがあります。

観察や分析が苦手な人や根拠を持って臨床に取り組みたい人は必見です!!
もう根拠がないなんて言わせません!

こちらよりご予約下さい!
ロジカルアナリシス:リハビリの臨床でロジカルに分析をやる方法(Amazon)
価格:500円(unlimitedの方は無料)

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認知にも癖がある?!

認知にも癖がある?!

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皆さんは癖がありますか?自覚している癖とまだ気づいていない癖があると思います。気付いている癖があるとしても、人から指摘されて気付いたという人がほとんどではないでしょうか?
この癖は仕草や行動だけではなく、【認知】にもあることをご存知でしょうか?

今回は私が臨床で最も大切にしている、この<認知の癖>について書いていきます!

認知とは自分なりの解釈

今私は、PCの画面を見ながらキーボードを打ち文字を打っています。真っ白の紙に黒い部分がどんどん増えて行くその過程を私は視覚を通して感じています。この黒い部分は文字だと認識するのですが、もし白い紙に白い文字で書かれていたら私は文字に気付くことができません。つまり、白い紙と黒い文字に明確な「違い」があるから私は文字を認識することが出来ています。この違いを情報と言います。

先日見ていたテレビで、漫画作家の先生がいつも作品を描いている紙の値段について話していました。

「この紙の値段は1枚1円くらいかな?そこに自分が絵を描くことによって値段が数百万になるこの過程が大好きなんだ」

小説や漫画は紙を製本したものを売っているのではなく、その紙に書かれている情報を売っているんです。もし白い紙に白いインクで描かれていたら…人は差が大きければ大きいほど情報を得やすいのですが、大きすぎても情報にはならない特徴があります。
例えば、「猫と犬」はなんとなく比べることが出来ますが、「猫と北海道」を比べてと言われても意味が分からないと思います。ここから分かることは、カテゴリが類似している物事動詞を比べると情報を得やすいということです。猫と犬は同じ動物ですが、北海道は地名なのでカテゴリが全く異なっています。北海道と沖縄であれば比べることが出来ますよね?

2つのことを比べることで情報はより多くなり、物事をより知っていくことができることはイメージ出来ますでしょうか?北海道のことを知りたいのであれば、沖縄と比べた方がより良いところが知れると思います。先ほど書いたような白い紙に黒いインクで書くと情報になるのは、紙の白という色とインクの黒を比較することで情報化しています。

ここで大切なのは、「情報は人によって異なる」ということです。この違いをもたらす原因はいくつか考えられますがここでは、好き嫌いと今までの記憶について書いていきます。

犬派・猫派があるように、犬と猫を比べて得た情報は好き嫌いによって大きくフィルタリングされます。犬を飼ったことがある、北海道にいった事があるひととそうじゃない人では、そもそも犬や北海道に関して持っている情報量が大きく異なります。

このように、物事の情報量は人によって大きく違っていて、物事の解釈も一人一人いろいろです。この解釈は認知によるものであり、情報の種類や量によって異なります。またこの解釈は無意識に行われるため、自覚することが出来ません。

 そうです。これが認知の癖なんです。わかりやすく言うと、ラーメンが好き、音楽が好きなどの趣味嗜好も認知の癖の1つだと考えています。また、ポジティブ思考やネガティブ思考などの物事の捉え方も認知の癖の1つです。認知とは自分なりの解釈で物事を理解し知っていくことになります。

自分のことは自分が1番知っているわけではない

この認知の癖を考えていくと、自分のことって意外と知らないのかもしれないと思っています。自分がどういう性格なのか、周囲からどう見えているのかは意外と知らないですよね。これは自分の癖を知ることの難しさが影響しています。

リハビリにおいて患者さんが自分の身体や脳の状態を知るのが難しいことも、認知の癖から説明することが出来ます。痛みがある、感覚障害があることに加えて認知に癖があれば物事を知っていく時にいろいろなフィルターがかかることは想像に難しくありません。このことを理解した上で臨床をおこなっていくのとそうでないのとでは、患者さんのことを知っている深さが異なってきます。

皆さんはどんな認知の癖がありますか?患者さんはどうですか?

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予後の説明ってとても大切

予後の説明ってとっても大切

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私は以前回復期の病院に勤務していました。その頃に感じたことなのですが、大腿骨頸部骨折の手術を行った病院によって全く予後が異なっていました。痛みの残り方が全く違ったんです。

そこで今回は、そんな経験から予後に関する説明の大切さについて書いていきたいと思います。

自分のこれからに対する不安

骨折と言えど、大腿骨を骨折したことに対する不安は非常に大きいことが予想されます。今までに経験した事の無い痛み、感覚、長引く痛みは、いつ良くなるのか?自分はいつ歩けるようになるのか…患者さんの未来に対する見通しは決して明るいものではありません。

 回復期に転院されてくる患者さんは、そんな状況で転院してきます。私が関わらせいただいた患者さんは、どの病院から転院してきたのかによって痛みの改善速度が全く違いました。もちろん医療技術の違いは少なからずあったのかもしれませんが、患者さんの話を聞いているとあることに気付きました。

 痛みの改善が早い患者さんは、急性期で予後に関する説明を丁寧に受けていました。いつ頃痛みが良くなり、歩けるようになるかどうかまで…このことが痛みの改善とどうつながっているのか私は興味がありました。ある勉強会で聴いた話ですが、手術前に予後の説明をしていた患者さんとしていない患者さんで予後が違った知見があるとのことでした。これは私の感覚を裏付けてくれた知見でした。

 その文献では、患者の予後に対する不安が説明によって軽減することが関係していたと結論付けていました。…なるほど…予後の見通しがあるのとないのとでは、実際の予後に影響を及ぼすということです。それくらい骨折をした患者さんにとって予後は大きな不安であり、知りたいことだと知りました。

リハビリにおける予後の大切さ

 ですが、予後は原則医師が説明することで、リハビリにおいてもリハ医と密に話し合った結果患者さんに伝えられるべきです。これは医療がチームである限り絶対に無視してはいけません。

 では理学療法士や作業療法士は、実際の介入の中で患者さんと予後について話すべきではないのでしょうか?答えはNOです。どこまで良くなるのか?に関する予後は話さない方がベターだとは思いますが、何が出来るようになるか?はリハビリによって大きく変化するためPTやOTはしっかりとコミュニケーションで話すべきだと思います。リハビリに対する患者さんのモチベーションにも影響するため、セラピストは予後予測に関してしっかりと勉強する必要があります。

 ここで注意しなければならないのは、2つ。1つは本当にその改善可能性があるか、もう1つは自分にその臨床力があるかです。医学的に改善出来ないとされていることを出来ると伝えるのは絶対にNGですし、もしその可能性があっても自分にその臨床力がなければNGです。2つ目のNGを可能にするためにも勉強し、臨床力を向上していかなければなりませんし、症例検討によってその知見を増やしていくことが義務だと思います。

 担当の患者さん、歩けるようになりますか?

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「触れること」と「触れられること」

触れることと触れられること

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リハビリテーション(以下:リハビリ)では、患者さんに触れることで様々な介入を可能にしています。同時に、患者さんは触れられることで様々なことを考えたり知ったりしていきます。この触れると触れられるは同時に行われていることもあり、理学療法士や作業療法士などのセラピストは触れることに注意を向け、患者さん側の触れられていることに注意する機会は少なくなっています。

そこで今回は、この「触れる」と「触れられる」から接触することの基礎と意識について書いていきたいと思います。

接触は外界との接点

手で頭をなでる。裸足で砂浜を歩く。芝生で寝る。

このような状況は、手のひらと頭が触れる、足の裏が砂に触れる、背中が芝生に触れるといったように身体のある部位が何かに触れていることを表しています。この接触は情動と結びつきやすく、愛犬の頭をなでる、あつあつの砂浜を歩く、雨でぬれた芝生で寝る、というように少し具体的にすることで情動が働きやすくなったのではないでしょうか。

この接触は、外界との接点であり「どんな感じがするのか」「それは好きか嫌いか」が必ずセットで生じてきます。つまり、触れることで対象を知ることができて、自分にとってどうなのかを考える材料になっています。

一方で、触れたことがあるものと初めて触れるものでは触れ方が異なると思います。初めて触れるものは、触れる時間や触れる場所の面積を出来るだけ短く・小さくして、「もし危険な物だったらどうしよう」「嫌いな感じだったらいやだな」などネガティブな情動が働きやすい状況です。触れたことがあるということは、対象を「知っている」ことと同じで、触れた時の感じや気持ちが予測がつくため初めて触れるものとは明らかに異なった触れ方になります。

このことから、触れる時には対象を触れた時の感じや気持ちが「予想付くかどうか」がとても大切です。加えて、触れる前から触れ方も決まっていなければなりません。この触れ方には、どれくらい触れるか、物のどこに触れるか、自分の体のどこが触れるかなどが含まれています。よって、行為を遂行することで接触が生まれる時には、動く前からその接触を「知っている」状態で始まることで様々なことがスムーズになっていきます。

触れられることの意識

私が今働いている生活期の利用者は、多くのリハビリテーションを受けてきていていろいろなセラピストに触れられてきています。そうすると、利用者さんは今触れているセラピストは動かし方や触れ方が上手いか下手かが分かるようになってしまいます。同時に、何指が圧が強いのかなどまで情報が細分化出来ています。

 触れられるという経験は、非常に多くの情報をその人にもたらしていることの代表例です。これは、リハビリテーションの介入そのものが患者さんや利用者さんにいろいろな経験をもたらしていることも表しているではないでしょうか。このことを考えると、セラピストは触れることでいろいろなことを知っていくのと同時に、今触れられていることで患者さんにどういう意識経験をもたらしているのかを考慮しなければなりません。

この触れらてる時の意識を上手くコントロールして介入にいかすことができます。触れられた時、もしくは動かされた時には必ず感覚が生じます。また触れられた感覚と動かされた感覚は同時に入力されて、どちらを意識するのかは人によって異なります。その意識をセラピストが意識して欲しいところにすることで、介入の効果が向上します。例えば手部の接触が分かりにくく、手がどこにあるのか分からない人に接触の介入をしていく時には「手の触れる感じ」ではなく「手がどこにあるのか」を意識させていきます。この時、肩や肘がどれくらい動いたのか、角度なのかに意識を向けることで手の位置がわかることがあるため、手に意識を向けるのではなく関節に意識を向けるような声掛けをします。すると、手の位置がわからないことで触れている感じが分からなかった患者さんは、接触感が得られるようになることが多々あるんです。

 この様に、触れられていることと動かされていることのなにに意識するのかは、介入において非常に重要な要素になります。ぜひ試してみてください!

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限定動画追加しました!!

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2021年8月末に開催しました、サロンメンバー以外も参加可能なオンラインセミナーの第2回「感覚障害の評価と介入」の冒頭から約15分を限定公開します!プロリハ研究サロンのご入会をご検討中の方、是非ご参考ください!!

第2回オンラインセミナー「感覚障害の評価と介入」

その他の動画はこちらからどうぞ!!

過去勉強会の動画一覧

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どこからが身体失認?

どこからが身体失認?

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脳血管疾患など脳の疾患で、右半球を損傷した時にみられる身体失認。
皆さんは担当されたことありますでしょうか?
麻痺側の身体を認識出来なくなる病態ですが、感覚障害や同じく右半球損傷で多くみられる半側空間無視とこんがらがってしまう人も少なくないと思います。

そこで今回は、混同しやすい右半球損傷による病態をどう考えていけば良いのかを書いていきたいと思います!

動作時に麻痺側上肢を忘れるのは身体失認?

 片麻痺患者さんのリハビリにおいて難渋する現象の1つに、起き上がりや寝返りなど動作を行うときに麻痺側上肢を忘れて巻き込んだり、ぶらりとしてしまうものがあります。特に発症初期から回復期においては、麻痺側上肢の筋緊張が低下しているため管理が不十分になると怪我に繋がる恐れもありリハビリにおいて介入すべき対象となります。
 では動作時に麻痺側上肢を忘れてしまう原因は何なのでしょうか?身体失認が原因なのでしょうか?このことを考えていく前に、注意と身体図式について簡単にお話したいと思います。

  1. 動作時における注意について

    麻痺側上肢を忘れてしまう原因の1つに、麻痺側に注意を向けることが出来ないことが挙げられます。
    「自分の左肩に触れてください」
    「自分の左肘を見てください」
    など、そもそも左上肢に注意を向けることが出来なければ管理をすることは難しいからです。
    では身体失認との違いは何か?ですが、身体失認は身体に注意を向けられないという次元ではなく、健常者の感覚から言えば右半身が身体である感覚に近いと思われます。つまり、月は球体の形をしていると認識しているのが通常ですが、身体失認では半月を月と認識していて球体の形の月は【月ではない】と認識していることになります。
    この注意で考えれば、そもそも注意を向ける対象がないため肩や肘などの認識は非常に困難であると考えられます。
    鏡を見て自分を確認しようが、非麻痺側で麻痺側上肢に触れてもらおうがそれが、【自分の身体だ】ということには繋がらないのです。
    なんとなく注意障害と身体失認の違いが分かっていただけたでしょうか

     

  2. 動作開始時の身体図式の役割

    「それでは立ち上がってください」と言われた時、誰もがスムーズに立ち上がれると思います。言われるまでご飯を食べていても本を読んでいても立ち上がれない人はいないと思います。
    ここで1つ疑問なのは、今の座っている姿勢を意識しなくても立ち上がるための準備が無意識で出来るのはなぜか?ということです。
    例えば、だらーんと両足を投げ出して仙骨座りで座っていたら1度座りなおす動作が無意識で入るのがこれにあたります。
    つまり、人は意識しなくても自分が今どんな姿勢でいるのかを常にアップデートしている仕組みが備わっている仮説が立ちます。これが身体図式(ボディスキーマ)と言われているもので、動いたことで入力される感覚に基づいて常にアップデートされていると考えられています。
    では、麻痺側上肢を忘れてしまう人ではどう考えられるでしょうか?もう簡単ですね。動き出す時の身体図式に麻痺側上肢が含まれていない可能性が高いということになります。この身体図式に含まれない理由は3つあります。

①麻痺側上肢の知覚に異常がある場合

身体図式は、入力された感覚刺激を正常に知覚することでアップデートされていくため、感覚障害によって知覚が上手くいかなければ麻痺側上肢の身体図式がアップデートされず動作時に反映できない可能性が考えられます。

②半側空間無視による麻痺側上肢の無視がある場合

先ほどの注意障害に近しいのですが、半側空間無視(身体空間無視含む)によって麻痺側上肢を無視している場合も知覚に異常がある場合と同様に身体図式がアップデートされません。

③身体失認による身体図式の変質

そもそも左半身の存在を認識出来なければ身体図式がアップデートされることは難しいです。反対に、この身体図式に麻痺側上肢が含まれないことが身体表象を作り出している可能性も考えられます。

これらの原因を鑑別するのは非常に難しく熟練が必要です。その為、麻痺側上肢の知覚の状態を確認し知覚出来ているのに忘れてしまうのか、そもそも知覚出来ていないのかを評価することが大切です。現に、感覚障害の改善に比例して麻痺側上肢の忘れが軽減する症例は多くいらっしゃいます。ですがこの場合は身体失認の可能性は低く、感覚障害による影響が強かったと考えるのが妥当です。

 起き上がりや寝返り以外にも麻痺側上肢の管理が問題となる動作は存在していて、動作ごとに問題点を考えていかなければなりません。また、パラフレニーといった所有感を言語する病態もあり右半球損傷の高次脳機能障害を理解するには多くの知識が必要です。

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