理学療法士の仕事って?

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です。
(自己紹介はこちらから→唐沢彰太って誰?

 理学療法士(physical therapist:PT)は、その名の通り身体のセラピストでリハビリテーション(以下:リハビリ)領域における専門家として位置づけられています。
同様にリハビリ領域における専門家である、作業療法士(Occupational therapist:OT)や言語聴覚士(Speech therapist:ST)や医師・看護師・ソーシャルワーカーなどの職種とチームを組み患者さんのリハビリをサポートしていきます。

 実際どのような仕事をしているかと言いますと、病院やクリニック、施設や患者さんのご自宅で【リハビリ】をしています。
このリハビリとは何か?ですが、場所や患者さん、疾患や時期などによって異なっているのが現状です。
この自由度の高さが、PTにとっては楽しい所であり難しい所でもあります。

 今回はこの理学療法士の仕事にフォーカスして今後の可能性も含めて書いていきたいと思います!!

理学療法士は身体の専門家

 名前の通り、理学療法士は身体の専門家です。
ここで言う【身体】は、物理的な体だけではなく、その身体で動く・生活するということも含んでいて、広義で言えば【人】と捉えた方が実際の仕事内容とマッチングするかと思います。
つまり、脳やせき髄などの神経系、内臓、心理面、精神面すべてを含んだ【身体】を対象としているということになります。

 現在理学療法士は、怪我や病気によってこの【身体】に何らかの支障が生じた人と行うリハビリのチームの一員として働いています。
このチームが最も見えやすいのが、リハビリ専門病院とも呼ばれる回復期病院です。
医師、看護師、PT、OT、必要に応じてST一人一人が担当について、自宅へ帰るためにリハビリを進めていきます。

 この回復期では、PT/OT/STが脳血管疾患では各60分、整形外科疾患ではPT/OTで180分のリハビリを1日最大実施することが出来ます。
病院によって様々ですが、基本的にはPTが基本動作/歩行、OTが日常生活動作、STが言語を含む認知機能に対してアプローチしていきます。
ここで大切なのは、PTは下肢、OTは上肢という枠組みで行ってしまうとPT/OTが持つ専門性が発揮しにくいということです。

 すでに書いた通り、理学療法士は身体の、もっと言うと人の専門家です。
上肢も下肢もありません。
基本動作はすべて全身動作で、上肢にアプローチしないで基本動作を獲得することは出来ません。
動作獲得のために、動作を見て、身体に関する運動学、解剖学に加えて脳科学、神経心理学などの人を対象とする学問すべての観点からリハビリを行っていくことが大切です。
患者さんが何を思っているのか、考えているのか、脳はどう活動しているのか、身体に癖は無いか…この視点の多さもリハビリの自由度の広さなのかもしれません。

これからも理学療法士として生きていく

 理学療法士はリハビリ領域でしか働けないのでしょうか?
理学療法を行っていきたいのであれば答えはイエスです。
保険を使用して患者さんに理学療法を提供していくことしか出来ないからです。

 ですが、ここまでしつこく書いてきました通り、理学療法士は身体の専門家です。
理学療法士としての知識や経験はリハビリ以外の領域においても必要とされてきていることは身をもって実感しています。

 リハビリの実態がどうなっているのか?身体に問題を抱えている人の実際はどうなのか?さらに人を対象とする多くの領域では、理学療法士は重宝される存在です。
今後、理学療法士の可能性を広げていくためには、今まさに臨床現場で働いている方々が1歩踏み出すかどうかにかかっていると思っています。
 その為には、ビジネスや経済を中心とした様々なことを理学療法士は知らなさすぎるのかもしれません。

 未来を見据えどう行動するのか?
今まさに【個】が求められています。

スペシャルセミナー行います!!

本日7/30、

パーキンソン病患者に対するリハビリテーションの考え方」というテーマでセミナーを開催します!

興味をお持ちの方はぜひこちらご覧ください!
第3回スペシャルセミナー

感覚障害のセミナー行います!!

まだ先ですが、8/31に、

感覚障害」をテーマにセミナーを開催します!

興味をお持ちの方はぜひこちらご覧ください!
第2回オンラインセミナー「感覚障害の評価と介入」

基礎から学びたい人から臨床を高めたい人まで
オンラインサロン会員募集中です!!

人はなぜ歩くのか?

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です。
(自己紹介はこちらから→唐沢彰太って誰?

記念すべき50本目のブログになります!

人とサルの大きな違いの1つ【2足歩行】は、進化の過程で獲得した非常に高度な行為です。
 リハビリテーション(リハビリ)においてこの歩行の獲得は非常に重要な要素で、歩行のことを詳しく知っているかどうかはリハビリの内容に大きな影響を及ぼします。

 そこで今回は、この歩行を運動学的な視点ではなく、少し違う視点から考えてリハビリにいかせないかどうかを考えていきたいと思います。

歩くとはどういうことか

人はなぜ歩くのか?

多くの人は【移動するため】と答えるのではないでしょうか?
 歩行は移動手段の1つとして捉えられ、車や電車などの移動手段と並列であると考えられます。
リハビリにおいても、移動手段の獲得として歩行を獲得することを目的に介入され、屋内なら可能、屋外では介助者が必要など評価していきます。

 ですが、人は移動の目的以外でも歩きます。
例えば散歩です。
散歩はここからどこかへ移動するために行うわけではなく、【歩くことを目的】に河原を歩いたり、公園を歩いたりします。
この散歩の目的は移動でないとしたら一体何なのでしょうか?

4月頃のぽかぽかした陽気の中散歩する…
頭の中を整理するためにぼーっと歩く…
恋人と目的もなくただ歩く…
いろいろな場面が想像されますが、目的があったりなかったりしますね。

 歩くことは自由であると言い換えることが出来ます。
歩く速度も歩幅も自由ですし、歩き始めもいつ止まるかも自分で決めることが出来ます。
どこへ向かうかも自分で決めれますし、遠回りすることも出来ます。
この自由度は歩行にしかないのではないでしょうか?
つまり、その時の感情や意図などを全て表現できる行為、それが歩行なのではないでしょうか

 歩行には移動という側面と、自分の自由を表現できる行為としての側面両方を持っていると私は考えています。

歩けなくなることの本当のところ

この様な多面性を持つ歩行ですが、脳卒中や下肢の骨折など様々な理由で行えなくなることがあります。
もし歩けたとしても、長い距離が歩けない、疲れやすい、痛みが出る、思うように歩けないなどいろいろな原因から自由度が減ることが多々ありますね。

 歩けなくなるということは、移動が出来なくなると考えがちですが、車椅子などを使用すれば実は解決できることが多くあります。
実際、電動車いすで新幹線に乗っている方もいらっしゃいます。

 では、自分の足で歩くことの意味はどうでしょうか?
自由度が狭小化し、歩くことへの制限はその人にとって実は大きな意味を持っていると思います。
 私も学生の頃、バスケットボールをやっていてたくさんの怪我をしました。
足首の捻挫は歩行を大きく阻害し、松葉杖を使って歩けたので移動は出来たものの、移動範囲は狭まり、どこかへ行こうという気持ちすら起きてきませんでした。

 当然かと思われるかもしれませんが、リハビリではこの歩行の持つ自由についての考察が大きく欠落しているように思います。
 歩けないとつまらない。
患者さんに言われたこの言葉は、私の中で今でも強く残っています。
歩くことが楽しいなんて考えたこともありませんでした。
ですが、自分の経験を振り返ると、自由に歩けることがどんなに素晴らしいことなのか、歩けないとどんなにつまらないのかを感じていました。

 歩行を再獲得することはただ移動できるようになるわけではなく、自分の足で自由に生きていける喜びをまた感じることが出来るようになるのかもしれません。

 リハビリの持つ本当の素晴らしさは、もっともっとあるのかもしれません。

スペシャルセミナー行います!!

来る7/30に、

パーキンソン病患者に対するリハビリテーションの考え方」というテーマでセミナーを開催します!

興味をお持ちの方はぜひこちらご覧ください!
第3回スペシャルセミナー

基礎から学びたい人から臨床を高めたい人まで
オンラインサロン会員募集中です!!

理学療法士の私がオンラインサロンを始めてもうすぐ1年

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です。
(自己紹介はこちらから→唐沢彰太って誰?

 理学療法士の私がいろいろな思いで始めたオンラインサロンも、9月で1年を迎えます。
 当初やりたかったことがなかなかできなかったり、反対に思いもよらずに出来たことがあったりと様々なことがあった1年でした。

 そこで今回は、この1年を振り返った感想や今後の予定していることについて書いていきたいと思います!

何も分からずに始めたオンラインサロン

 オンラインサロンという言葉が少し広がり始めていた1年前、ちょうど新型コロナの蔓延もあり、リハビリ業界でも学会やセミナーがオンラインへの意向を強いられていました。
 オンラインでの開催に対する難しさや、誰もやったことがなかったことでもあり、新型コロナが流行したばかりの頃は、学会・セミナーともに軒並み中止になっていました。
 1年間外部からの情報が遮断された時、1日1日がとても大切であるリハビリの領域にいる私はとても不安になりました。

 オフラインでのセミナーが主流であったその頃は、集まって勉強することが出来なくなるなんて想像もしていなかったのですが、実際なってみるとリハビリ業界で【継続して学んでいくために】は、オンラインを積極的に導入していく必要がありました。

 毎年のように、多くの学会やセミナーに参加していた私にとって、それらに参加することは学ぶことと同じくらい、職場以外の人たちとの交流が目的でした。
 一緒に学んできた人たちが今何をしているのか、何に興味があるの、これから何をしようとしているのか…これらの情報は自分が進んでいくためにとても大切な物でした。

 その機会が失われた時の不安な気持ちは今でも忘れませんし、まだまだ不安は残っています。
 ですが、きっと私と同じように不安になっている方がいるのではないか?
 もっといろいろな環境で学ぶ機会を求めている人がいるのではないか?
 そう思ったのがオンラインサロンを始めたきっかけでした。

 ですが、HPの作成や運営については経験もなく、何より同じ思いの人が本当にいるのかなど何も分からない中でのスタートでした。
 加えて、オンラインサロンに対する理解がまだまだ深まっていない中で始めることも不安はたくさんありました。

 理学療法士としてずっと働いてきた私にとって、マーケティングなどの知識は全くなく、1からのスタートでした。

本当にやって良かった

 実際に始めてみるとこの1年間は、驚きの連続でした。
 HPの作成はベースを知り合いの方にお願いし、その後の運用を自分で行っています。
 やはり専門的な部分に関しては自分で試行錯誤していくしかありませんが、徐々に成果が出てくると非常に楽しく出来ています。

 またサロンの運営は、まだまだ未熟なところはありますがメンバーの方の助けもあり、今では累計で40名を越える方にご参加いただいています。
 サロンメンバー以外の方以外の方とも関われる機会を増やすために、外部の方も参加できるセミナーも開始し、満足度100%を達成できました。

 まだまだ知っている人は少ないですし、オンラインサロンのメリットについても理解されていない部分も多くあると思います。
 ですが、言葉でいくら説明しても限界はありますし、一人一人の好き嫌いも当然あります。

 もし一人で悩んでいる人がいたら1度参加してみてください。
 きっと参加して良かったと思っていただけると思います。

 今後は、メンバーの方にもっと楽しく学んでいただけるように実技などの新しいコンテンツの配信を予定しております。
 またもっと多くの人に知ってもらえるように、外部の方向けのセミナーも加速していきます。
 コロナなんかに負けないように、前進していきたいと思います!!

スペシャルセミナー行います!!

来る7/30に、

パーキンソン病患者に対するリハビリテーションの考え方」というテーマでセミナーを開催します!

興味をお持ちの方はぜひこちらご覧ください!
第3回スペシャルセミナー

基礎から学びたい人から臨床を高めたい人まで
オンラインサロン会員募集中です!!

実技の練習ってどうやれば良いの?(リハビリ)

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です。
(自己紹介はこちらから→唐沢彰太って誰?

 臨床に必要な能力とは何なのでしょうか?
私は大きく次の4つがあると思います。

  1. 知識(各学問に関する基礎知識、介入に関する技術的な知識など)
  2. 技術(触れる、動かす、介入技術など)
  3. 観察力(動作観察、検査/評価など)
  4. 思考力(病態解釈、動作分析など)

これらすべてが臨床には必要で、それぞれ高めていくための方法は異なっています。

そうなんです、そこが厄介なんです。
この中でも、1の知識に関しては最も分かりやすく、本を読んだり講習会に参加したりとその方法も多彩で明確なため、知識が多いセラピストはたくさんいます。
特に、3と4は高めていくのが難しいですよね…。
ですが、2の技術に関しては、職場の同期や仲間と練習することで高めていくことができます。

そこで今回は、実技練習を行う上でのポイントと、健常者との実技練習の意義について書いていきたいと思います。

触れる時と動かす時のポイント

 リハビリテーションにおいて、患者さんに触れることはとても重要で避けられません。
触診を始めとした接触、関節可動域を計測したりを始めとした検査や介入における他動的動作など、患者さんに触れることで得られる情報や効果は、臨床において基本になります。

 ですが、この触れ方や動かし方によって、文字通り情報は変化し、検査結果に相違を及ぼしたり、介入時の効果に悪影響を及ぼしてしまうことすらあります
このような事態を避けるために、触れる/動かすといった実技の練習は日々行うこととが理想的です。

 この様な実技練習において非常に重要なポイントがあります。

  1. 触れると同時に触れられているということ
  2. ただ触れる、ただ動かすではなく感じること
  3. やられる側の人によって適正な速度や圧、つまり触れ方動かし方が異なる

 以上の3点が重要なポイントになります。
これら3つに関して細かくみていきたいと思います。

1.触れると同時に触れられているということ

 当たり前のことですが、人に触れた場合には同時に触れられている人がいます。
臨床において大切なのは、触れられた人が「どう感じたのか」です。
もし触れられた人が嫌な感じがしたら、感覚と同時に情動が生まれ、感覚自体を変化させてしまう可能性があります。

 また、嫌な感じがすると人は体を固めます。
その状態で体を動かせば、セラピスト側が求めている効果が出なくなるのは当然です。
よって、実技練習では触れた人が得た情報(硬い、柔らかいなど)だけではなく、触れられた側が、「どんな感じがしたのか」「率直に嫌な感じがしないか」などをフィードバックしてあげることが大切です。

2.ただ触れる、ただ動かすだけではなく感じること

 触診のように、触れる時には感じることを意識する人は多いと思います。
ですが、患者さんの体を動かしている時に感じながら動かせるセラピストはそう多くはありません。

 ですが、体を動かしている時には、触診と同じくらいの情報がセラピストの手には伝わってきています

  • 関節がこの角度の時に抵抗感を感じる
  • 話ながら動かすと抵抗感が強まる
  • 踵を持ちながら動かすと下肢全体の重みが増す

など、様々なことが分かってきます。

このように、ただ動かすのではなく、患者さんがどんなことを感じているのかを想像しながら動かしたり、セラピストが感じる抵抗感を患者さんは感じているのかなどの疑問を持ちながら動かすことが大切です。

実技練習でも同様に、被験者が感じている感覚を想像し、動かしている時にどういうことを感じられるのかを考えながら行うと、より良い練習になります。

3.やられる側の人によって適正な速度や圧、つまり触れ方動かし方が異なる

 ここが健常者の人と練習することの意義にもっとも関係しています。
疾患を持っているか持っていないかはいうまでもなく大きな違いですが、人である以上身体の大まかな構造は一緒なので、触れる動かすなどの実技練習は非常に意味があります。

 このことと同じくらい大切なのは、【個人差】です。
性別や年齢、体の大きさなどは身体に大きな個人差をもたらしますが、今までの経験や志向性など認知面にも大きな個人差は存在します

 これは実技の練習をたくさんしている人は経験したことがあると思いますが、四肢の動かしやすさや重さ、触れた時の緊張感などは千差万別です。
これらのことは、どれくらいの力で持てば良いのか、圧を加えても大丈夫なのか、どれくらいの速さで動かせば良いのかなどに大きく影響します。

 つまり、その人にあった力加減や速さを見つけなければならないのです。
健常者でもその練習は十分に出来て、その経験はそのまま臨床でもいきてきます。
一人一人に合ったものを見つけることを、実技練習でも意識するととても良い練習になります。

 いかがでしたでしょうか?
ぜひ試してみて、感想をお教えください!!

スペシャルセミナー行います!!

来る7/30に、

パーキンソン病患者に対するリハビリテーションの考え方」というテーマでセミナーを開催します!

興味をお持ちの方はぜひこちらご覧ください!
第3回スペシャルセミナー

 触診のように、触れる時には感じることを意識する人は多いと思います。
ですが、患者さんの体を動かしている時に感じながら動かせるセラピストはそう多くはありません。

 ですが、体を動かしている時には、触診と同じくらいの情報がセラピストの手には伝わってきています

  • 関節がこの角度の時に抵抗感を感じる
  • 話ながら動かすと抵抗感が強まる
  • 踵を持ちながら動かすと下肢全体の重みが増す

など、様々なことが分かってきます。

このように、ただ動かすのではなく、患者さんがどんなことを感じているのかを想像しながら動かしたり、セラピストが感じる抵抗感を患者さんは感じているのかなどの疑問を持ちながら動かすことが大切です。

実技練習でも同様に、被験者が感じている感覚を想像し、動かしている時にどういうことを感じられるのかを考えながら行うと、より良い練習になります。

基礎から学びたい人から臨床を高めたい人まで
オンラインサロン会員募集中です!!

学習と再学習からリハビリを考える

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です。
(自己紹介はこちらから→唐沢彰太って誰?

リハビリテーションにおいて、学習はかかせません。

「○○が出来るようになる」

時には、学習が大きく関与しています。

ですが、リハビリにおける学習はそのほとんどが【再学習】によって行われます。
つまり、1度学習したことを再度学習することがほとんどです。

起き上がりや立ち上がりなどの基本動作は、脳卒中などを発症する前は無意識で行われていた動作です。
これらの動作をもう1度出来るようにするのがリハビリの目的になってきます。

この様にリハビリは再学習であることを意識して介入することは大切なのでしょうか?
今回はこの学習と再学習について書いていきます。

1度出来ていたことのメリットとデメリット

経験したことがないことが出来るようになる学習と、1度で来ていたことの再学習とでは何が違うのでしょうか?
学習にはいくつかの理論があり、学習自体の方法も様々です。
報酬を得るために、予測と結果にもとづいて洗練化していく過程をもつ学習は、今までの経験から様々な試行錯誤を行っていきます。

では再学習はどうでしょうか?
例えば立ち上がりを獲得したい時に、発症前の立ち上がりの記憶は役に立つのでしょうか?
答えはイエスです。
脳が損傷し、運動や感覚が発症前と異なっているとは言え、身体の構造などは発症前と当然変わらず、立ち上がりに必要な手順などの大切なポイントは変わりません。
つまり、発症前にどうやって立ち上がっていたのかを参考に、今の脳でどうやったら立ち上がれるのかを考えることは、再学習においてとても大切になってきます。

ですが、発症前と「同じように」立とうとすると、内反や反射などの異常な反応が出現してしまうため、今の脳で身体を認識出来ていることが重要です。

脳卒中における学習の落とし穴

先ほど書いた通り、学習にはいくつかの理論があります。
これらを参考に、リハビリを組み立てていくことは非常に重要です。
ですが、ここで1つ重要なことが見落とされてしまうことが多々あります。
それは…

【リハビリは病気を患ってしまった方を対象としていること】

 どういうことでしょうか?
つまり、学習理論がそのまま使用出来ない人が多くいるということです。

例えば、学習は今よりも効率よく出来るようになることが大切ですが、脳卒中などの疾患では効率よく出来るようになるではなく、動作をどんな方法でも出来るようになることが目的とされることがあります。

その代表例が分回し歩行です。
股関節や膝関節が上手く動かせず、歩行の時に下肢を振り出せない時に骨盤から動かすことで振り出しを行おうとします。
これは非常に効率が悪いはずですが、学習され定着していきます。

 このように、効率面ではなく動作を何とかして行うことが目的となってしまうのです。

このことに加え、脳に疾患をお持ちの方は、学習そのものが健常者とは異なる方法で行われる可能性があることを考えなければなりません。

  • この患者さんはどうやって学習していくのだろう?
  • 何が手掛かりなんだろう?

と考えて患者さんの解釈をしていくことが大切です。

 論文や知見をそのまま取り入れるだけではなく、患者さんのリハビリの参考にするという意識も大切です。

スペシャルセミナー行います!!

来る7/30に、

パーキンソン病患者に対するリハビリテーションの考え方」というテーマでセミナーを開催します!

興味をお持ちの方はぜひこちらご覧ください!
第3回スペシャルセミナー

基礎から学びたい人から臨床を高めたい人まで
オンラインサロン会員募集中です!!

臨床で試行錯誤していきたい人のために

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です。
(自己紹介はこちらから→唐沢彰太って誰?

リハビリの臨床では、目の前の患者さんに最適の介入を見つけるために試行錯誤を繰り返していく必要があります。
試行錯誤していくためには、仮説を立て、検証していかなければなりません。

そこで今回は、リハビリの臨床における試行錯誤の方法を、仮説を立てること、その仮説を検証することを中心に書いていきたいと思います。

仮説には、【疑問】と【情報】が必要

さて、臨床にはある程度流れが定まっているかと思います。
例えば、

  1. 事前情報の収集
  2. 動作分析
  3. 問題点の抽出
  4. 介入

のような感じです。

 学生の頃に頑張って行ったたくさんの評価や問題点の抽出を、実際の臨床の中で行うのは時間的にも難しく、絞らざるを得ないのは言うまでもありません。
そうすると、1~4の流れで臨床を展開していくことが多くなってくるという事です。

 ですが、この流れでは試行錯誤を十分に行うことが難しく、特に【仮説を立てる】ことを行う機会が少なくなってしまいます。 

この仮説を立てるためには、以下の2つが重要です。

  • 疑問
  • 情報

セラピストが感じた【疑問】の原因を、様々な【情報】を元に予測する作業が仮説を立てるプロセスになります。
 つまり、この2つのことを臨床に丁寧に組み込んでいくことが必須で、それぞれの方法を知っておく必要があります。
 ここでいう仮説は、「○○かなぁ?」という状態です。
「手の触れてる感じが分からないのは、手に注意を喚起するのがむずかしいからかなぁ」
「歩行の時に、左の危険を見落とすのは右側に注意が偏っているからかなぁ」
 こんな感じで仮説を立てる作業が重要になります。

 ここまでを考慮すると試行錯誤するための臨床の流れは次のようになります。

  1. 事前情報の収集
  2. 観察(動作、行為、日常生活など)
  3. 評価・検査
  4. 分析(統合と解釈)
  5. 介入
  6. 効果検証+観察
  7. 2へもどる

 このサイクルを回していくことが試行錯誤に繋がります。
では次に、検証について書いていきます。

仮説が合っているかを検証するための介入と予測

検証は、感じた疑問の原因を知識や知見などの情報を元に考えた仮説が正しいのかどうか、もし間違えていたなら次はどんな可能性があるのか?を考える作業です。
 この検証を行う為には、次の3つが必要です。

  • 仮説
  • 介入の方法
  • 結果予測

 検証を行うと、結果が出ます。
例えば、先ほど書いた例の「手の知覚が難しいのは手に注意を向けられないから」という仮説に対して、注意に関する介入を行います。
すると、その介入の結果から注意が手に向けられるのかどうかがわかります。

 ここで大切なのは、

  • 検証のための介入の手段を知っている(手に注意が向けられるかどうかがわかる介入の方法を知っているか)
  • 介入の結果がどうなれば、仮説が立証されるかが分かっている

 これらにプラスして、仮説が正しかった時に本介入の方法を知っているかも臨床では重要になります。

 この様に、疑問を具体化して、それを確かめて患者さんの可能性をどんどん高めていくプロセスが試行錯誤です。

 ぜひお試しください!

スペシャルセミナー行います!!

来る7/30に、

パーキンソン病患者に対するリハビリテーションの考え方」というテーマでセミナーを開催します!

興味をお持ちの方はぜひこちらご覧ください!
第3回スペシャルセミナー

基礎から学びたい人から臨床を高めたい人まで
オンラインサロン会員募集中です!!

今伝えたいこと

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です(自己紹介はこちらから→唐沢彰太って誰?

以前恩師からこんなことを聞かれたことがあります。

「唐沢君は何のために勉強しているの?」

勉強する理由を深く考えたことなかった私は、その場で咄嗟に、

「患者さんを改善するためです」

と答えました。
皆さんは何のために勉強していますか?
そんな勉強の方向性について私の考えを書いていきたいと思います。

必要なのは知識?それとも…?

解剖学、生理学、運動学、心理学、脳科学、神経学、リハビリテーション医学、装具学…。
リハビリテーションはたくさん勉強することがあり、いろいろな知識が必要です。
なぜこんなにも多くの知識が必要なのか?
それはリハビリが【人】を対象とした業種だからです。
近年では、理学療法士・作業療法士も専門性が求められ、認定療法士の制度も活発化してきています。
これは、理学療法士の学会が分科会で開催されていることからも分かるかと思います。

またこのような専門性の流れとは別に、エビデンスの重要性が高まってきています。
論文や学会発表など学術面での活動が今までよりも評価される時代に変ってきています。

さて、このように正しい知識を得ることが非常に重要な昨今ですが、病院などで勤務するPT/OTに必要なのは知識なのでしょうか?
もちろん知識は必要ですし、多いに越したことはありません。
冒頭で書いた質問の本質かもしれませんが、私が勉強するのは患者さんの為です。
脳や神経、人体の専門家になりたいわけではありませんし、なれるとも思っていません。
なので、知識を増やすために勉強しているわけではないですし、講義を行う為に知識を増やしているわけではありません。

私がPT/OTに必要なのは、勉強の前後だと思います。
つまり…

  • どうして勉強しようと思ったのか?
  • 勉強した内容をなにに還元しているのか?

私は、リハビリに行き詰まりにっちもさっちも行かなくなった経験があります。
その状況を打開するために勉強をしました。
同時に、同じような経験をしている後輩や仲間に少しでも役立てるようにアウトプットしています。
そして当然、私の学習の中心には患者さんがいます。
このサイクルが私を少しずつ成長させてくれたと思っています。

もちろん全員が成長を求めているわけではないのかもしれないですし、他の方法で成長している人もたくさんいると思います。
ですが、やはり担当した患者さんの今後の人生を左右する自責は持つべきだと思いますし、自分が担当で良かったと心から思ってもらえることが最大の喜びだと思っています。

いろいろな経験をして、自分だけの経験を1つでも持っているのであれば、伝えていくのが先輩の役目だと思っています。

誰が言ったのではなく、何を言ったのか

あの人が言っていた
あの人が言ってたことなんて…

この考えは私にとっては全く意味を持ちません。

実際臨床の中でも、後輩と話していてたくさんの気付きをもらっていますし、いろいろな方が講師の方の勉強会に参加し、多くのことを学んで来ています。

つまり、誰が言ったかよりも、何を言ったのかを大切にすれば成長できる場は比べ物にならないくらい増えるということです。

いつでも真剣に、尊敬の意を持って臨んでいきたいですね。

 

 高次脳機能障害の観察のセミナー行います!!

ぜひご参加ください!!詳細はこちらから

【高次脳機能障害を観察する!!】

基礎から学びたい人から臨床を高めたい人、成長したい人まで
オンラインサロン会員募集中です!!

注意障害には注意が必要?!

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です(自己紹介はこちらから→唐沢彰太って誰?

<注意障害>は臨床現場では毎日のように聞く言葉です。
実際、脳血管疾患の患者さんでは非常に高い割合で注意に関する能力が低下しています。
ですが、この注意障害に頻繁にあうこと、病態が一見単純に見えることから安易に「患者さん注意障害あるよね」と言ってしまいがちです。

そこで今回は、注意障害を整理しながら、知覚との関係や行為との関係を書いていきたいと思います。

注意障害の本当に大切なことは…

注意はいろいろな分類がなされています。
その中でも最も有名なのが、

  • 持続性:注意を喚起した状態を保つ能力
  • 分配性:2つ以上の物事へ注意を払う能力
  • 転換性(転導):注意の対象を変えるなどの変化させる能力
  • 選択性:注意する対象を意図に応じて選択する能力

です。
この分類が浸透したことによって、臨床では患者さんがどの注意能力の低下が生じていることを判断することが第1段階とすることが多いです。
もちろん検査を実施した上で判断することはとても大切ですが、その前に1つ考えなければならないことがあります。

それは…

【注意ってそもそもどんな役割を持っているの?】

例えば、起き上がる時に注意はどういった役割を持っているのか?
歩行の時はどうか、上肢での道具使用の時はどうか…。

これらを考えなければ、注意障害とリハビリによる介入は大きな距離を持ってしまいます。

これらのことから、患者さんを観察していく上で、

  1. 注意障害が行為や動作にどう影響しているのか?
  2. それは改善出来る可能性があるのか?
  3. 介入の対象になりうるのか?

これらを考えていくことが、注意障害において大切なことになります。

行為では注意はこんな役割がある!の例

そこで、少し例を出して考えて行きたいと思います。

①注意は知覚するためには必須の能力であること

触れている、動いているなどの知覚は注意によって引き起こされます。
例えば、掌がベッドに触れていることを知覚するためには、掌に注意を向けた上で掌を意識しなければなりません

起き上がる時に、ベッドに掌が触れ、圧が加わっていることが知覚されると、自分がどれくらい掌に体重を乗せているのかを認知することが出来ます

もし、掌に注意を向けることが出来なければ、掌を意識することも、触れていることを知覚することも、どれくらい体重が乗っているのかを認知することも出来ません。
こういった状態で、掌をベッドに付けてスムーズに起き上がることが難しいのは想像に難しくありません。
もしかしたら手をベッドにつかないように起き上がるかもしれません。

このように、自分の身体に注意を向けることが出来ない場合は、知覚が上手く行えない可能性が考えられるため、動作や行為に大きな影響を及ぼします。

②行為を行う時に注意する場所は介入の時とは違うことが多い

リハビリの介入では、セラピストが患者さんに注意して欲しい所があります。
その箇所へ注意を向けてもらうために、声掛けや感覚刺激を入力することは珍しくありません。

ですが、その注意して欲しい場所は実際に行為を行うときに注意する場所とは異なることが多いんです。

その代表例が歩行訓練でしょう。
介入では、足底や関節覚など自分の身体に注意を向けるような指示をすることが多いですが、実際の歩行では視覚性の注意を中心に使用しているため大きな差が生まれます。
よって、膝に注意を向けていれば上手く歩けるけど病棟ではうまく出来ないといった、難題にぶつかってしまうということです。

この時に気を付けなければならないのは、患者さんが自然歩行の時に何に注意を向けているのかを知ることです。
もしそこに注意障害が影響しているのであれば、そこを考慮して介入を進めていく必要があります。

このように、行為と注意、注意と介入、介入と行為はそれぞれの関係性を考えて観察し評価をし、介入していく必要があるということですね。

みなさんは目で見える動作や運動だけではなく、目に見えない注意をどう考えていますか?
実は動作から注意を観察することも出来るんです…。

そこで、高次脳機能障害の観察のセミナー行います!!

ぜひご参加ください!!詳細はこちらから

【高次脳機能障害を観察する!!】

基礎から学びたい人から臨床を高めたい人まで
オンラインサロン会員募集中です!!

触覚ってどこまで評価すれば良いの?

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です(自己紹介はこちらから→唐沢彰太って誰?です。

脳血管疾患だけではなく、骨折などによっても問題が生じる触覚ですが、その評価方法は意外と多く「これ!」というものが見つかりにくいんです。

そこで今回は、触覚の行為の中での役割ひょうかをを考えて、触覚で「ここだけはおさえたい」評価を整理していきたいと思います!!

触覚って何に使われるの?

触覚と言えばまず思い浮かぶのが、【手触り】ではないでしょうか?
<さらさら>
<つるつる>
<ぶつぶつ>
など、触れている物の手触りを教えてくれる感覚が触覚です。

実は行為において、もっと大切なことを教えてくれる感覚が2つあります。

  1. 摩擦

この2つです。

そもそも触覚は行為の中でどう使われているのでしょうか?
例えば、コップを持つ時の1連の流れを書いてみます。

  1. コップを見る:コップの位置を把握し、コップの硬さや重さを予測して握る力をプログラムする。
  2. コップに手を伸ばす
  3. 予測したプログラムを元に握る
  4. 触覚の情報から予測通りの硬さ、手触りなのかを答え合わせをする

触覚の重要な役割は4の答え合わせにあります。
つまり、予想通りの【コップ】なのか?ということです。
実際、触れてからコップの手触りなどを知ろうとしても遅いんですね。
いつも使っているコップをいつも通り持とうとしたら、洗剤が残っていてぬるぬるしたらびっくりしますよね?
これは、予測した触覚と実際に触れたときの感覚が違ったからです。

このような使われ方をしている触覚の中でも、先ほど挙げた圧と摩擦は特に大切です。
手の触覚では、握る力をコントロールするために圧と摩擦が必要です。
足底では、荷重していく時にバランスを取るために圧と摩擦が必要です。

では、触覚はどう評価していけば良いのかを書いていきたいと思います。

触覚(摩擦/圧)の評価の方法

では早速触覚の評価方法を考えて行きます。

以前書いた運動覚の評価(運動覚ってどうやって評価するの?)のように、項目を書いていきたいと思います。
また、これらは手指/手掌/足底など部位別に行っていきますが、目標としている動作/行為に紐づいて部位を決定していくことをお勧めします。

触覚の評価を進めていく時に、重要な点は【自分の体に注意するのか、触れている物に注意するのか】です。
これは、それぞれ必要な能力が異なり、感覚に差が出る可能性が高いためです。
ですので、それぞれ分けて整理していきます。

<自分の体に注意する>

  • 触れているのがわかるか
  • 触れている場所
  • 触れられている強さの違い

<触れている物に注意する>

  • 触れている物の硬さ
  • 物の触感/肌ざわり
  • 物のどこに触れているか

以上にあげた項目を網羅すれば、触覚の状態を把握することが出来るはずです。

これら2つの注意を使い分け、行為の中でどう使われているかを観察/分析していく作業が必要です。

もし細かいやり方や意味を知りたい人はぜひサロンにご入会下さい!!
疾患別でもお教えしています。

基礎から学びたい人から臨床を高めたい人まで
オンラインサロン会員募集中です!!

動作分析が苦手なのは○○が原因?

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です(自己紹介はこちらから→唐沢彰太って誰?です。

患者さんの動作を改善することを目標とするリハビリテーションでは、患者さんが今どう動いているのか?を分析することはとても大切です。
ですが、私が今まで出会った理学療法士や作業療法士(PT/OT)の方々には、この動作を分析することが苦手な人が多かったんです。

その人たちの話を聞いていく中で、いくつか共通点があったことに気付きました。
今回は、その共通点と解決策を書いていきたいと思います!!

動作分析ってなにすれば良いの?

私が学生だった頃、臨床実習で担当させていただいた症例の方の基本動作(寝返り、起き上がり、立ち上がり)と歩行の分析をレポートに書いている時でした。

「動作観察と動作分析があって、動作分析では何を書いたら良いんだろう…」

そうなんです。
結局何を書いたら良いのか分からないんです。
観察との違いも微妙ですし、評価結果をどう分析にいかしたらよいのかもわからない。
しかも、実際に臨床現場に出ると、学生の頃すべてを網羅するように行っていた評価も「トップダウン」という名目で行わなくなってますますわからない…。
こういった経緯があって、動作分析が苦手になっていく人がたくさんいます。
仕方がないことなんですね。

では、動作分析は何をすれば良いのか?
それは…

【仮説を立てる!!】

これに尽きます。
リハビリの臨床現場では、まず動作観察と動作分析から行われます。
(観察と分析の違いはサロン内で話しているので興味のある方は是非1度入会してみてください!)
これら観察と分析から得られた情報を元に、評価と介入プログラムを考えて行く流れになります。

つまり、動作観察と分析で【何をみるのか】、さらに【何を考えるのか】によって評価と介入が左右されてくるということです。
具体的にどんな仮説を立てていくのか考えて行きます。

仮説を立てて検証し【知恵】にしていく

動作観察と動作分析それぞれどんなことをみて考えて行けば良いのか?

  1. 動作観察
    【どんな特徴のあるうごきなのか?】
  2. 動作分析
    【どうしてこんな特徴の動き方なのか?】

となります。
まず観察で全体像をつかみ、分析でその原因を考えて行く流れです。

ですが、ここで気を付けなければならないのは、

<動作分析で考えた原因はまだ仮説でしかない>

ということです。
例えば、大腿骨頸部骨折の患者さんが骨折側に荷重しないように立ち上がっている時、<痛みが原因>だと考えたとします。
ですが、これはまだ確証はなく仮説でしかありません。
この動作分析から考えた仮説を元に、評価を実施していく形になります。
例えば、痛みの検査、立位での骨折側への荷重のやり方の分析と痛みの度合いなどをみていきます。
これらの結果から、分析で立てた仮説の<痛みが原因>が確からしいかどうかを更に考え、プログラムを考えます。

このように、分析で考えた原因は仮説なんだ!ということを念頭に置いて評価を進めていくことが大切です。

まとめます。
動作分析では、答えを出す必要はありません。
自分なりの考え=仮説を持って評価・仮説に進んでいくプロセスの1つが動作分析です。

この仮説→検証を繰り返していくことで、経験を積み重ねて<知恵>として貯めていくことが大切です。

動作分析が苦手なあなた。
答えを出そうとしていませんか?
焦らず丁寧に組み立てていくことを大切にしてみてください。

基礎から学びたい人から臨床を高めたい人まで
オンラインサロン会員募集中です!!
Scroll to top