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本サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です(自己紹介はこちらから→唐沢彰太って誰?

リハビリテーション(以下リハビリ)に携わっていると、認知という言葉に頻繁に触れると思います。
例えば<身体認知>や<空間認知>などのように<○○認知>は皆さんもよく聞くのではないでしょうか?
また【認知症】のように疾患名になっていたりもします。

このように、様々な使われ方をしている認知とはそもそもなんなのでしょうか?
今回は、この認知について書いていきたいと思います。

認知とは自分なりに解釈して対象を知ること

まず認知ということばを考えていく時に最も分かりやすいのは、感覚に関する認知です。
感覚は次のような順序があります。

  1. 刺激が身体にある受容器に加わる
  2. 受容器それぞれに対応した神経を通じて脳に伝達する
  3. 視覚なら後頭葉、体性感覚なら頭頂葉、聴覚なら側頭葉といったように、受容器に応じた脳の領域で処理されていく
  4. それぞれの処理過程で、知覚される段階まで来ると【意識出来る】ようになる
  5. 刺激が【何なのか】を記憶をもとに解釈することで、環境や自己身体を<認知>する

この過程は、感覚-知覚-認知を少し詳しく書いたものです。
視覚なら光、聴覚なら振動、体性感覚なら物理的な力といった刺激を脳で処理していくことで、ただの刺激が意味のある感覚へと変化していきます。

さて、もう少し簡潔にみていきたいと思います。

<感覚>

まずここで言う感覚とは、刺激が脳に伝達された時点でのものになります。
まだ意識もされておらず、絶え間なく脳に入力されているのが感覚です。
例えば視覚では、視野に入っている物は脳に伝達されていますし、座っていれば座圧や接触などの感覚も同時に伝達されています。

<知覚>

この脳に入力されている感覚に対して注意を向けて意識すると、知覚が生まれます。
例えば、視覚で今何かを見ている自覚がある、明るい/暗いなどの差が分かるなどが知覚です。
また、感覚は意識しなくても運動やバランス保持などに使用されていて、正確に使用されていれば知覚と呼ぶこともあります。

<認知>

この知覚を元に、知覚した対象を知ることが認知になります。
この認知には能動性が必要で、自分で認知する対象に注意を向ける必要があります。
注意を向けると、今知覚している物と自分の記憶を比較することで、【解釈(=意味を与える)】します。
例えば、今見ているのは椅子だ。椅子は座るものだ。あの椅子は背もたれがないなどの他の椅子との差が分かるなどが挙げられます。

このように、人は知らず知らずのうちに記憶と比較して知覚を認知し、いろいろなことを知っていきます。

これが【認知】です。

この認知に問題が生じるのが高次脳機能障害になります。

高次脳機能障害は行為を障害する

先ほど書いたように、認知には能動性が必要で、基本的にはこの能動性は行為として現れます。

コップの重さを知るために持つ、反対に持つためにはコップの重さを知る必要があります。ですが、持ってから重さを知るのでは間に合わないので、視覚でコップを認知した時点で、今まで持ったことのあるコップの記憶から、これから持つコップの重さを予測します。

これも【 認知 】です。

このように、行為には認知が必要不可欠で、高次脳機能障害は行為を障害していきます。
この行為を観察/分析することで高次脳機能障害を見抜いていくことが大切です。

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