認知神経リハの勉強をきっかけに、脳科学、神経心理学、哲学などいろいろな学問を勉強していくと、リハビリを行っていく為には非常に多くの事を学ばなければならないことを痛感しました。
反対に、
- リハビリとは何なのか
- 理学療法士とは何の専門家なのか
を考えるようにもなりました。
他のセラピストのリハビリを見て、
「なにやってるんだろう…患者さんがかわいそうだ」
と思う事もありました。(若かったです笑)
他のセラピストと比較することの無意味さも実感し、セラピストも患者さんも一人一人違う所がある事が、リハビリの利点でもあると考えられるようになりました。
認知神経リハで言われる<情報性>だと今では思います。
2人の人に同じ刺激が脳に入力されても、今までの経験や知識などが当然異なっている為、一人一人認知過程に差異があり、結果作られる情報は異なります(こちらご参照ください⇨コンセプトー何を学べる?ー)。
つまり、患者さんもセラピストも何を大切にしてリハビリをしているのかが異なっていて、比べても違う所が目について、ネガティブな思考になりやすいということです。
今考えると当然ですね。一人一人食べ物などに好き嫌いがあるくらい当然です。違って当たり前です。
医療の現場では、患者さんを属性と疾患で捉え、リハビリが提供されています。
もちろん誰がリハビリをしても質を担保することや、最も早く回復を目指すためには必要なことです。
ですが、患者さん100人中100人に当てはまるものを作るのは不可能です。
リハビリを全てロボットに置き換えることが不可能なのは、人と人の関りがなければ改善することが難しいことがあるからではないでしょうか?