お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です。
(自己紹介はこちらから→唐沢彰太って誰?)
理学療法士(physical therapist:PT)は、その名の通り身体のセラピストでリハビリテーション(以下:リハビリ)領域における専門家として位置づけられています。
同様にリハビリ領域における専門家である、作業療法士(Occupational therapist:OT)や言語聴覚士(Speech therapist:ST)や医師・看護師・ソーシャルワーカーなどの職種とチームを組み患者さんのリハビリをサポートしていきます。
実際どのような仕事をしているかと言いますと、病院やクリニック、施設や患者さんのご自宅で【リハビリ】をしています。
このリハビリとは何か?ですが、場所や患者さん、疾患や時期などによって異なっているのが現状です。
この自由度の高さが、PTにとっては楽しい所であり難しい所でもあります。
今回はこの理学療法士の仕事にフォーカスして今後の可能性も含めて書いていきたいと思います!!
理学療法士は身体の専門家
名前の通り、理学療法士は身体の専門家です。
ここで言う【身体】は、物理的な体だけではなく、その身体で動く・生活するということも含んでいて、広義で言えば【人】と捉えた方が実際の仕事内容とマッチングするかと思います。
つまり、脳やせき髄などの神経系、内臓、心理面、精神面すべてを含んだ【身体】を対象としているということになります。
現在理学療法士は、怪我や病気によってこの【身体】に何らかの支障が生じた人と行うリハビリのチームの一員として働いています。
このチームが最も見えやすいのが、リハビリ専門病院とも呼ばれる回復期病院です。
医師、看護師、PT、OT、必要に応じてST一人一人が担当について、自宅へ帰るためにリハビリを進めていきます。
この回復期では、PT/OT/STが脳血管疾患では各60分、整形外科疾患ではPT/OTで180分のリハビリを1日最大実施することが出来ます。
病院によって様々ですが、基本的にはPTが基本動作/歩行、OTが日常生活動作、STが言語を含む認知機能に対してアプローチしていきます。
ここで大切なのは、PTは下肢、OTは上肢という枠組みで行ってしまうとPT/OTが持つ専門性が発揮しにくいということです。
すでに書いた通り、理学療法士は身体の、もっと言うと人の専門家です。
上肢も下肢もありません。
基本動作はすべて全身動作で、上肢にアプローチしないで基本動作を獲得することは出来ません。
動作獲得のために、動作を見て、身体に関する運動学、解剖学に加えて脳科学、神経心理学などの人を対象とする学問すべての観点からリハビリを行っていくことが大切です。
患者さんが何を思っているのか、考えているのか、脳はどう活動しているのか、身体に癖は無いか…この視点の多さもリハビリの自由度の広さなのかもしれません。
これからも理学療法士として生きていく
理学療法士はリハビリ領域でしか働けないのでしょうか?
理学療法を行っていきたいのであれば答えはイエスです。
保険を使用して患者さんに理学療法を提供していくことしか出来ないからです。
ですが、ここまでしつこく書いてきました通り、理学療法士は身体の専門家です。
理学療法士としての知識や経験はリハビリ以外の領域においても必要とされてきていることは身をもって実感しています。
リハビリの実態がどうなっているのか?身体に問題を抱えている人の実際はどうなのか?さらに人を対象とする多くの領域では、理学療法士は重宝される存在です。
今後、理学療法士の可能性を広げていくためには、今まさに臨床現場で働いている方々が1歩踏み出すかどうかにかかっていると思っています。
その為には、ビジネスや経済を中心とした様々なことを理学療法士は知らなさすぎるのかもしれません。
未来を見据えどう行動するのか?
今まさに【個】が求められています。
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