同じ原因で立ち上がれない人でも同じプログラムではなんとなくダメな気がする…そう思う理由は、患者さん1人1人の背景にあります。バリバリに働いてきた人、主婦一筋の人、まだ学生の子供。いろいろな患者さんとリハビリをするPTやOTは、患者さん一人一人に合ったプログラムを立てなければいけないのはすでに書きました。
患者さんの動作が改善しない時は、大体患者さんの背景を考慮できず、課題の難易度設定が間違えています。せっかく問題点が分かっても正しい難易度の課題が提供できなければ、患者さんは良くなりません。言い換えると、課題が簡単すぎたり難しすぎたりすると患者さんは学習が出来ないんです。小学生に微分積分教えても何も意味ないですし、高校生に足し算引き算教えても学習は生じないのと同じですね。
そこで大切になるのが、最近接領域です。目の前の患者さんが「一人では解決できないけれど、セラピストが手伝えば難なく出来るレベル」の課題設定が大切です。当たり前に感じるかもしれませんが、実はとても難しいんです。この最近接領域は、先ほど書いたように1人1人違います。そうなると、観察や評価から患者さんの最近接領域を分析する必要があります。
この最近接領域は、セラピストが手伝うことで患者さんに学習が生じなければなりません。つまり、繰り返すことで患者さん自身がその課題をクリアするために重要なポイントに気付き、一人でも出来るようになる難易度です。
この様な難易度を見つけるためには、方法を知っていて練習する必要があります。プロリハ研究サロンでは、その方法が学べる唯一の方法です。本当の意味で患者さんに合ったリハビリをやってみませんか?