体の基礎といえば【解剖学】ですが、解剖学をそのまま臨床にいかすのって難しいんです…
そこで役立つのが、【運動学】です。
運動学は、筋の走行や関節の構造・動きなど、解剖学の大切な所を同時に学ぶことが出来ます。
また関節の動き方を理解することは、動作分析の能力をアップすることにもつながります。
動作を観察する時には、運動方向のベクトルが大切です。身体はどの方向に向かっているのか?重心はどの位置にあるのか?などを、矢印が浮かんでくるように見えるようになると、圧倒的に分析の質が上がります。
そのためには、人の運動を知ることが重要になるため、臨床に直結しやすい運動学が特におススメです。
今では運動学の本はたくさん出版されていてどれが良いか分かりにくいかも知れませんが、学生の頃授業で使っていた、イラストが多くて見やすいなど自分に合っている本が良いと思います。
ここでは2冊ご紹介します。
1冊目は【運動学で心が折れる前に読む本 松房 利憲(著)】です。先ほどのベクトルの部分などを非常にわかりやすく説明されていて初学者向けの本です。
2冊目は【身体運動学―関節の制御機構と筋機能― 市橋 則明(著)】です。こちらは運動学をより発展させた研究による知見を取り入れた本になっています。運動学をもっと詳しく知りたい人向けの本です。