理学療法士の属するリハビリテーションは、医療や介護の現場での役割が多くなっています。医療は、5年前の常識が古くなるくらい、日々新しい知識が出てくる領域です。そのため、理学療法士協会は【生涯学習】をうたっていて、日々勉強していくことの重要性を言っています。
では、実際の現場ではどうなのでしょうか?養成校で勉強したことだけで、臨床を行うことは正直できます。もちろん、職場での経験や上司・先輩からの指導がある前提です。つまり、業務時間内での仕事として先輩たちからの指導があれば、なんとか理学療法士として働いていくことは出来ると思います。
ですが、先輩がいない、職員の多くが経験が浅いなど環境に依存する危険性があり、大きな差が生まれてしまうかもしれません。
【ライフワークバランス】が言われてから久しいですが、理学療法士に関する勉強を業務時間外にする風潮は、私が働き始めた頃から少数派でした。職場での勉強会や症例検討会などはほとんどなく、勉強したい人が有志で集まってやっている状態でした。休日の勉強会も、補助は手厚いとは言えず、手弁当で学んでいくしかありませんでした。
勉強するもしないも「自分次第」が現状です。一方で、この状況は理学療法士に限った事ではなく、他の専門職でも一緒です。勉強してるから偉いとかは全くなく、あくまで自分のため、最終的には患者さんのために勉強している意識が大切ですね。