動作観察と動作分析それぞれどんなことをみて考えて行けば良いのか?
- 動作観察
【どんな特徴のあるうごきなのか?】 - 動作分析
【どうしてこんな特徴の動き方なのか?】
となります。
まず観察で全体像をつかみ、分析でその原因を考えて行く流れです。
ですが、ここで気を付けなければならないのは、
<動作分析で考えた原因はまだ仮説でしかない>
ということです。
例えば、大腿骨頸部骨折の患者さんが骨折側に荷重しないように立ち上がっている時、<痛みが原因>だと考えたとします。
ですが、これはまだ確証はなく仮説でしかありません。
この動作分析から考えた仮説を元に、評価を実施していく形になります。
例えば、痛みの検査、立位での骨折側への荷重のやり方の分析と痛みの度合いなどをみていきます。
これらの結果から、分析で立てた仮説の<痛みが原因>が確からしいかどうかを更に考え、プログラムを考えます。
このように、分析で考えた原因は仮説なんだ!ということを念頭に置いて評価を進めていくことが大切です。
まとめます。
動作分析では、答えを出す必要はありません。
自分なりの考え=仮説を持って評価・仮説に進んでいくプロセスの1つが動作分析です。
この仮説→検証を繰り返していくことで、経験を積み重ねて<知恵>として貯めていくことが大切です。
動作分析が苦手なあなた。
答えを出そうとしていませんか?
焦らず丁寧に組み立てていくことを大切にしてみてください。