触覚と言えばまず思い浮かぶのが、【手触り】ではないでしょうか?
<さらさら><つるつる><ぶつぶつ>
など、触れている物の手触りを教えてくれる感覚が触覚です。
実は行為において、もっと大切なことを教えてくれる感覚が2つあります。
- 圧
- 摩擦
この2つです。
そもそも触覚は行為の中でどう使われているのでしょうか?
例えば、コップを持つ時の1連の流れを書いてみます。
- コップを見る:コップの位置を把握し、コップの硬さや重さを予測して握る力をプログラムする。
- コップに手を伸ばす
- 予測したプログラムを元に握る
- 触覚の情報から予測通りの硬さ、手触りなのかを答え合わせをする
触覚の重要な役割は4の答え合わせにあります。
つまり、予想通りの【コップ】なのか?ということです。
実際、触れてからコップの手触りなどを知ろうとしても遅いんですね。
いつも使っているコップをいつも通り持とうとしたら、洗剤が残っていてぬるぬるしたらびっくりしますよね?
これは、予測した触覚と実際に触れたときの感覚が違ったからです。
このような使われ方をしている触覚の中でも、先ほど挙げた圧と摩擦は特に大切です。
手の触覚では、握る力をコントロールするために圧と摩擦が必要です。
足底では、荷重していく時にバランスを取るために圧と摩擦が必要です。
では、触覚はどう評価していけば良いのでしょうか?