注意の分配性とは、2つ以上の対象に注意を向けることです。
その2つの対象に対する注意の量は調整することができて、1:1、2:1などどちらかを多くしたり、少なくしたりが出来ます。
この配分量は、何に基づいて決まるかというと、<意図>と<難易度>によって決まります。
今から自分が何の目的でどう行動するのか?
そしてそれはどれくらい難しいのか?
によって、目的を達成するためには何に注意を向けなければならないのか?が決定されるということです。
例えば、食事の場面を想像した時に、左手で茶碗を持ち、右手で箸を操作しているとします。(もちろん左利きの方は反対です)この時、お茶碗を持っている左手と箸を操作している右手では、右手(正確には箸)の方が多く注意が向けられていると思います。
これは、箸で食べ物を掴み口に運ぶことが目的であり、より難しい操作が求められているためだと考えられます。この注意の配分と併せて話にあがるのが、ダブルタスク課題です。ダブルタスク課題は、2つのことを同時に遂行する課題で歩きながら話すなどがそれにあたります。これも注意の配分の機能が重要で、2つのことに適切な注意を配分する必要がある。と考えられますが…。