脳卒中がー脳の病気ーであることを忘れない

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
本サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です。
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骨折などの整形外科疾患と脳出血などの脳血管疾患の最も大きな違いはなんだと思いますか?
このように質問すれば皆さん<体の損傷か脳の損傷か>と答えるのではないでしょうか?
では、整形外科疾患の患者さんと脳血管疾患の患者さんに対するリハビリにおいて、この<体の損傷か脳の損傷か>を意識して介入しているセラピストはどれくらいいるでしょうか?

今回は、脳血管疾患が脳の疾患であることをどうリハビリにおいて考えれば良いのかを書いていきたいと思います。

脳を損傷すると何が起こるのか

脳は情報処理器官です。

その役割の多くは、身体から入力された刺激である感覚を処理することとその身体を動かすことにあります。
また、認知する、思考する、記憶する、判断する、意図するなど運動と感覚に直結する機能も持ち合わせています。
脳を損傷すると、これらすべての機能において障害を受ける可能性があり、損傷部位や程度によって症状が変化してきます。

リハビリでは、この運動や感覚に対する介入を理学療法士(PT)や作業療法士(OT)が行い、認知や記憶、思考に関しては言語聴覚士(ST)が行います。
ですが、実際の生活や行為の中では、思考しながら歩いたり、記憶するために書いたり、のどを潤すために水を飲んだりと、全てがシームレスに行われています。

つまり、PT・OT・STそれぞれがお互いに何にアプローチしているのか、またそれぞれの介入で運動・感覚と思考や認知などを関連付けることが求められます。
身体に介入していく時に、整形外科疾患とは全く異なる病態であることは間違いありませんし、介入方法が同じであるわけもありません。
それ以上に、脳を損傷するとどういうことが生じるのかを理解することが非常に重要になってきます。

身体にみられている問題の原因はどこにある?

PT・OTのリハビリでは、身体を介して患者さんに働きかけます。
整形外科疾患でも脳血管疾患でもその点は変わらず、関節を動かしたり運動をしてもらったり感覚を入力したりと方法が限られてきます。

ここで重要なのは、最初に書いた通り整形外科疾患と脳血管疾患では問題点となる障害の原因が身体と脳で全く異なっていることです。
同じ身体を介して行われる介入であっても、これらの点を考慮して介入しなければ改善が難しくなってしまいます。

整形外科疾患では、痛みの改善が主目的であり、身体から発せられる痛み信号を取り除く、もしくはその痛みを処理する脳における処理過程を改善するなどが方法として考えられます。
一方脳血管疾患においては、脳が情報処理器官であることを前提に、ただ運動してもらう動作を練習してもらうでは絶対に改善しない領域が存在します。
患者さんに何の情報を処理してもらい、どの様な行動を取ってもらうのかを基本にプログラムを考えて行く必要があるのです。

このように、リハビリは患者さんに言語的または体性感覚的な情報を処理させることが主方法となり、その方法を以下に疾患によって変化させていくのかが肝になってきます。
皆さんはどのような工夫をしていますか?
ぜひ情報交換させてください!!

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