PT・OTのリハビリでは、身体を介して患者さんに働きかけます。整形外科疾患でも脳血管疾患でもその点は変わらず、関節を動かしたり運動をしてもらったり感覚を入力したりと方法が限られてきます。
ここで重要なのは、最初に書いた通り整形外科疾患と脳血管疾患では問題点となる障害の原因が身体と脳で全く異なっていることです。同じ身体を介して行われる介入であっても、これらの点を考慮して介入しなければ改善が難しくなってしまいます。
整形外科疾患では、痛みの改善が主目的であり、身体から発せられる痛み信号を取り除く、もしくはその痛みを処理する脳における処理過程を改善するなどが方法として考えられます。
一方脳血管疾患においては、脳が情報処理器官であることを前提に、ただ運動してもらう動作を練習してもらうでは絶対に改善しない領域が存在します。患者さんに何の情報を処理してもらい、どの様な行動を取ってもらうのかを基本にプログラムを考えて行く必要があるのです。
このように、リハビリは患者さんに言語的または体性感覚的な情報を処理させることが主方法となり、その方法を以下に疾患によって変化させていくのかが肝になってきます。
皆さんはどのような工夫をしていますか?ぜひ情報交換させてください!!