臨床でなかなか結果が出ない人へ(リハビリ)

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本サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です。
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臨床力

リハビリテーションにおいて、患者さんと接し患者さんを良い方向へ導いていく臨床には、この臨床力が大切です。
臨床力には、

  • 知識
  • 技術
  • 思考力

この3つがレーダーチャートのようにそれぞれ能力としてあり、これらの総合力が臨床力になってきます。

そこで今回は、この臨床力を高め患者さんの可能性をもっと引き出していくために必要なポイントを書いていきたいと思います。

ただ知識や技術を身に付けても結果には直結しない

臨床力においてよく勘違いされてしまうのは、知識と技術を付ければ臨床力があがると思われている所です。
臨床はその時々で知識に基づいて患者さんを理解し、考えた結果を技術としてアウトプットしていく場だと言えます。その為、知識を増やしてもその知識をもとに思考する能力がなければなりませんし、技術があっても思考によって導き出された結果がなければ意味がありません。

臨床現場では、休日に参加した勉強会で習った実技をすぐに患者さんに試している光景を目にすることがあります。なぜそれを患者さんに実施したのかの背景がないまま実施するのは絶対にだめです。もしかしたらリスクすらあるかもしれません。
技術には知識が必要で、鍛錬が必要です。健常人同士での練習はもちろん、その介入に行きつくためのプロセスがなければ、それは臨床ではなく実験になってしまいます。

よって次のことが非常に重要になりますので再度書きたいと思います。

  • 知識は患者さんを理解するために思考する材料
  • 技術は思考した結果をアウトプットする方法

これらを踏まえて臨床力で必須の能力の思考力について書いていきます。

思考はロジカルに

患者さんを観察し評価していくと、患者さんの全体像が見えてきます。同時に、ポジティブ面・ネガティブ面も明らかになり、患者さんの特徴が把握できてくると思います。このように患者さんを理解していくプロセスに加えて、介入の方法やその結果の予測、実際の結果からのフィードバックをもとにした更なる患者さんの理解をしていくことすべてが臨床で、思考していく必要があります。

この時の思考で私が用いているのが【ロジカルシンキング】です。簡単に言うと、自分の思考を言語化出来るか出来ないかを大切にしています。
想像してみて下さい。今自分が担当している患者さんの全体像と病態、介入についてぱっと説明してくださいと言われた時にすぐ説明できるかどうかが大切です。もちろん説明するという別の能力が必要にはなりますが、自分が評価や検査結果から何を考えて、どうしてその介入に行きついたのかを言語化できるかどうかで、自分の思考力がわかります。

臨床に「なんとなく」「経験上」は必要ありません。

<なぜなのか?>を明確に言語化出来るかが大切です。
すでに気付いている人もいるかもしれませんが、思考力を高めていくためには一人でできることは限られています。
同じように思考力を高めていきたい仲間、もっと平たく言うと臨床力をもっと高めたい、患者さんの力にもっとなりたいと思っている仲間が絶対に必要です。

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