脳卒中後の内反は改善できる(介入編)

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
プロリハ研究サロンを運営しています、理学療法士の唐沢彰太です。
(自己紹介はこちらから→唐沢彰太って誰?

評価編での内容をもとに書いていきますので、評価編からお読みいただけると読みやすいと思います。
脳卒中後の内反は改善できる【評価編】

内反をいくつかに分類して、それぞれ介入方法をわけていくことをお話しました。その中でも今回は2つの種類の分類に対する介入について書いていきます。

足関節を動かすと内反してきてしまう

まず初めに、介入していく上で患者さんの内反に関する自覚度を必ず確認してください。視覚で確認しないと分からないのか、足関節の運動覚で分かるのか、収縮感で分かるのか、人に言われて気付くのか。この自覚の程度によってまず初めに何をするのかが決まってきます。

  1. 人に言われて気付く、知っている
    もっとも自覚度が低い状態のため、まずは自分で確認して気付けるようになることを目指す
  2. 視覚で確認して気付く
    歩行中下を見ているなどある特定の動作中に内反してくることを「知っている」状態。足首の運動覚で気付けるようになることを目指す
  3. 足関節の運動覚で気付く
    言われなくても見なくても内反に気付くことができる状態。介入していく場合はこの状態まで自覚度を上げることからまず行っていく

3の状態であることを前提に今回は書いていきます。

 脳卒中の患者さんは足関節の自動運動が難しい方が非常に多いです。特に背屈が困難な患者さんが多く歩行のクリアランスに大きく影響します。背屈が難しい理由はいくつかありますが、徐々に足関節の背屈が出来るようになってくると背屈が内反になってしまうこととがあります。この場合は、足の裏の面と足首の運動をマッチングさせていく介入を行います。足首を動かす主な理由は、足の裏のどこを床に接地させるのかを決定することです。よって、足関節の角度と足の裏が今どこに向いているかを認識する介入が足関節の運動の細分化を進めていきます。

 具体的には座位でセラピストが患者さんの足を持ち上げます。この状態で足関節を他動的に動かし、
「この状態で足を下ろしていったら足の裏のどこが床に着きますか?」
と聞いていきます。この時患者さんは足関節の運動覚から足部のイメージをしなければならず、自然と足関節の運動の洗練化が生じてきます。この介入の後に自動運動で背屈して、足の裏のどこを接地する予定かを聞きながら介入を進めていきます。

他の関節を動かしたときに内反してしまう

 座位で股関節を屈曲して足を浮かすと内反してしまう、膝を屈曲すると内反してしまうなど足関節を動かしていないのに内反してきてしまうケースです。このケースでは足関節そのものに問題があるのではなく、内反が出現してしまう他の関節の動かし方に問題がある場合が多く、その関節へアプローチしていきます。

 例えば膝関節を屈曲した時に内反してしまうケースでは、足の裏を床に滑らせるような運動をしてもらう時、足の裏に注意をしてもらう介入を行います。足の裏に絨毯など床とは摩擦が異なるものを入れて、その上を足を滑らせたときの足の裏の感覚を聞いていきます。最初は他動で行い、すべすべしている物の上を滑らせた時とざらざらしてい物の上を滑らせたときでどちらの方が滑らせやすいかがわかってきたら自動運動へと移行していきます。この時もう1つ大切なのは、足の裏全体が擦れているのがわかるかどうかです。内反すると小指側しか擦れないのでこの違いを内反が出ない膝の屈曲の方法を学習していくイメージです。

 この内反が出ない関節の動かし方を全身に拡張していき、最終的には歩行へと繋げていきます。歩行へ介入していくためには、歩行のどの時に出現しその理由は何なのかを明確にしておく必要があります。
 これら内反への介入についてプロリハ研究サロンでお話していますので、興味のある方はぜひHPをご覧ください。お問い合わせも随時受け付けております。

第3回オンラインセミナーvol2

運動障害がテーマのセミナー開催決定!!

2021.10.29(金)21:00~開催!!
高次脳機能障害、感覚障害をテーマにセミナーを開催してきたプロリハ研究サロン。
次のテーマは運動障害です。運動が行えない理由が分かれば介入の幅も大きく広がります!
リハビリテーションの臨床では絶対に知っておいた方が良い内容です。

お申込み・詳細はこちら↓(peatixよりお申込みいただけます)
運動障害の評価と介入

ロジカルアナリシス

2021.11.1 kindle限定で発売決定!
価格 500円

ブログでも書き続けている分析をロジカルに行う方法がついに書籍化!
分析の思考から介入にいかすところまで全てを言語化して根拠のある方法を実践したい人必見です。

ご予約・購入はこちら↓(Amazon)
ロジカルアナリシス

基礎から学びたい人から臨床を高めたい人まで
オンラインサロン会員募集中です!!