なぜ代償が生じるのか?に話を戻したいと思います。脳・神経系で、代償が生じる原因はある程度説明出来ますが、そこはまた今度にして…
先日、ある患者さんと代償運動についてお話していたときの話です。
私:○○さんは動かしにくい時の足を前に出す時に、骨盤を引き上げていますね。
患者さん:そうなんですよね…わかってはいるんですが、腰のあたりに力を入れると【すっと】足が出るから楽なんですよね。
この話を聞いて、代償運動に対する見方が私の中で180度変わりました。
なんとか動かしていると思っていた代償運動が、本人にとっては楽に動こうとした結果であることもあることを知れたこの話は、私にとっては棚から牡丹餅でした。
セラピストが、「こうじゃないかな?」と思っていても、患者さん本人はそう思っていないかもしれません。患者さんとのコミュニケーションは凄く大切です。