運動と感覚はやっぱり密接な関係だった

お読みいただいている皆さんありがとうございます。
プロリハ研究サロンの理学療法士、唐沢彰太です(自己紹介はこちらもご覧ください→唐沢彰太って誰?です。
【運動すること】と【知覚すること】がとても密接な関係で、聞いても切り離せないことはすでに常識になっています。私も臨床の中では、意識しているポイントでもあります。
実は最近、運動と感覚はやっぱり密接だなと感じた経験をしました。今回はその経験をもとに、もう一回、運動と感覚の関係をまとめていきたいと思います。

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運動とは知ることである

~カルロ・ペルフェッティ先生の言葉から~

認知運動療法(現認知神経リハビリテーション)では、「運動とは知ること」と考えていて、運動と感覚の関係の重要性を説いています。
また、ジャクソンも運動と知覚の関係について残しています。
このように、運動すると知覚が生まれ、知覚するために人は運動するような関係性は、リハビリテーションにおいても非常に重要な視点です。

重力下で人が運動するためには、必ず何かに接触している必要があります。座位であれば臀部、立位であれば足底です。
さらに、道具を使用する時には、身体のどこかが道具に触れている必要があります。この接触は、【環境や自身の重心の位置などを知るための感覚】だと考えることができます。道具使用であれば道具の重さや材質など、立位保持であれば自分が右荷重なのか左荷重かなどです。

一方深部感覚はどうでしょうか?

  • どの方向に
  • どれくらいの距離
  • どれくらいの速さで

関節が動いたのかを知覚する深部感覚は、自己身体認知、つまり自分の身体を知るための感覚です。各関節の深部感覚を統合し、身体図式を構築しスムーズな動作を保障しているのは、皆さんご存知の通りです。

では、この感覚と運動にはどの様な密接な関係があるのでしょうか?

動かせないと感覚に意味が生まれない

これは患者さんとのリハビリの中で私が使った言葉です。脳卒中後の運動障害がある方とのリハビリでした。感覚は軽度鈍麻していましたが、知覚出来ないほどではなく、運動覚や接触もリハビリしていくとみるみる改善していきました。
ある日のことです。麻痺側の肩の自動運動が改善してくると、患者さんがあることを言いました。
「肩から肘まではなんとなくわかるんだけど、肘から先がわからない…」
この何気ない一言が、運動と感覚の関係性の大切さを教えてくれました。肘から先の接触も深部感覚も、肩や肘、上腕の感覚と大きく違いはありません。にもかかわらず、患者さんは「わからない」と発言していました。肘から先も動いている関節や触れている場所がわかるのにです。
この話には続きがあります。実は肩関節が動かせるようになるまでは、「麻痺側上肢が分からない」とこの患者さんは言っていました。つまり、肩を思い通りに動かせるようになったことで、肘から先と表現が変わったんです。

このことから、私は自分が動かしたい時に、思い通りに動くことで知覚は変化することを知りました。知覚はただ感じるだけでは、【知る】ことには使えません。知るためには、自分で動かなければならないのです。
自分で動いた時、初めて知ることができ、感覚に意味が生まれます。この新しい気付きは、今後私にとってとても重要なきっかけになる事は間違いありません。

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