認知運動療法(現認知神経リハビリテーション)では、「運動とは知ること」と考えていて、運動と感覚の関係の重要性を説いています。
また、ジャクソンも運動と知覚の関係について残しています。
このように、運動すると知覚が生まれ、知覚するために人は運動するような関係性は、リハビリテーションにおいても非常に重要な視点です。
重力下で人が運動するためには、必ず何かに接触している必要があります。座位であれば臀部、立位であれば足底です。
さらに、道具を使用する時には、身体のどこかが道具に触れている必要があります。この接触は、【環境や自身の重心の位置などを知るための感覚】だと考えることができます。道具使用であれば道具の重さや材質など、立位保持であれば自分が右荷重なのか左荷重かなどです。
一方深部感覚はどうでしょうか?
関節が動いたのかを知覚する深部感覚は、自己身体認知、つまり自分の身体を知るための感覚です。各関節の深部感覚を統合し、身体図式を構築しスムーズな動作を保障しているのは、皆さんご存知の通りです。
では、この感覚と運動にはどの様な密接な関係があるのでしょうか?