筋トレのポイントby karasawain ブログ、リハビリの臨床、一般公開ブログ、基礎シリーズ、整形外科シリーズon 投稿日: 2022年3月6日2023年1月30日 お読みいただいている皆さんありがとうございます。プロリハ研究サロンの唐沢彰太です。(自己紹介はこちらから→唐沢彰太って誰?)身体の運動がポイントのリハビリテーション(以下、リハビリ)特に理学療法では、筋力が足りているかを評価し、足りていなければ筋力トレーニングを実施していきます。ですが、筋力トレーニングって意外な落とし穴があるって知ってましたか?そこで今回は、リハビリで筋トレを取り入れているPTやOT、また患者さんに知っておいて欲しいポイントをまとめていきます! 【ポイント】① 筋力は3つの要素でコントロールされている②トレーニングした筋はそのままでは動作で使えない 目次1 筋出力をコントトールする3つの方法2 運動と動作には大きな違いがある 筋出力をコントトールする3つの方法 筋力はそもそもどうやってコントロールされているのでしょうか?力を入れる、長く力を入れる、強く力を入れる…これらを使い分けて、適切な速さ力の強さで人は動いています。これを可能にしているのが上の図の仕組みです。言葉で説明するより図の方が分かりやすいので、それぞれ図にしたものが下の図です。 リクルートメントは、強い力を入れたり早く動くときに大切です。筋力トレーニングで、力が強くなる最初の理由は、このリクルートメントの効率が向上するためです。シンクロナイゼーションは、持続的に力をいれる時に運動単位を協調的に働かせています。ゆっくり動くときや長く力を入れる時に大切です。レートコーディングは、発火頻度を調整して筋出力をコントロールします。高頻度なら強く、また持続的に収縮し、低頻度なら弱く、短い収縮になります。このように、行為の目的に応じて脳からの指令をもとに、脊髄が筋出力を調整しています。つまり、筋トレも速度や強さをまんべんなく取り入れて、プログラムを作る必要があるんですね。 運動と動作には大きな違いがある ぜひこちらもご参考ください → 運動・動作・行為を使い分ける!動作は複数の単関節運動が、組み合わさってできています。立ち上がりであれば、体幹の前屈・伸展、股関節の屈曲・伸展、膝関節の伸展、足関節の背屈・底屈です。なので、立ち上がれない人に対して、これらの運動の筋トレを実施するのですが…ここには大きな落とし穴があります。それは…立ち上がりの時の関節運動と筋トレの時の関節運動では、筋の使われ方が違う!もちろん使っている筋は一緒なんですが、先ほどの筋出力のコントロールのやり方や、脳の運動のやり方が違うんです。このことを考慮すると… 【ポイント】① 筋トレでは、筋出力の絶対量を増やすことが目的② 動作で筋トレした筋を使えるようになるには、別のトレーニングが必要 筋トレをして、あとは患者さん任せではダメってことですね。単純に筋力をつけたい、筋を大きくしたい人は問題ありませんが、動作を獲得するために行っているなら、他の関節との協調性や、知覚と筋出力のバランスなど、他の要素を考えたトレーニングが必要です。 プロリハ研究サロンでは、・実際のトレーニングの方法・筋力トレーニング以外の介入の方法などを臨床に直結する形で学べます。 基礎から学びたい人から臨床を高めたい人までオンラインサロン会員募集中です!! 入会のご案内はこちら プロリハ研究サロンについてはこちら こちらもぜひご覧ください!!〇唐沢彰太(運営者)〇オンラインサロンとは〇concept〇過去のセミナー一覧〇過去の勉強会動画 HPのTOPに戻る