さて、臨床にはある程度流れが定まっているかと思います。例えば、
- 事前情報の収集
- 動作分析
- 問題点の抽出
- 介入
のような感じです。
学生の頃に頑張って行ったたくさんの評価や問題点の抽出を、実際の臨床の中で行うのは時間的にも難しく、絞らざるを得ないのは言うまでもありません。そうすると、1~4の流れで臨床を展開していくことが多くなってくるという事です。
ですが、この流れでは試行錯誤を十分に行うことが難しく、特に【仮説を立てる】ことを行う機会が少なくなってしまいます。
この仮説を立てるためには、以下の2つが重要です。
セラピストが感じた【疑問】の原因を、様々な【情報】を元に予測する作業が仮説を立てるプロセスになります。つまり、この2つのことを臨床に丁寧に組み込んでいくことが必須で、それぞれの方法を知っておく必要があります。
ここでいう仮説は、「○○かなぁ?」という状態です。
「手の触れてる感じが分からないのは、手に注意を喚起するのがむずかしいからかなぁ」
「歩行の時に、左の危険を見落とすのは右側に注意が偏っているからかなぁ」
こんな感じで仮説を立てる作業が重要になります。
ここまでを考慮すると試行錯誤するための臨床の流れは次のようになります。
- 事前情報の収集
- 観察(動作、行為、日常生活など)
- 評価・検査
- 分析(統合と解釈)
- 介入
- 効果検証+観察
- 2へもどる
このサイクルを回していくことが試行錯誤に繋がります。
では次に、検証について書いていきます。