知識を臨床にいかすのが苦手な人へ(リハビリ)

お読みいただいている皆さんありがとうございます。プロリハ研究サロンを運営しております、理学療法士の唐沢彰太です。(自己紹介はこちら→運営者紹介
先日開催した臨床推論のセミナーが大好評で終えることができて一安心しています。引き続き開催して参りますので、よろしくお願いいたします。
さて、皆さんは勉強した知識が定着して使えるようになるまでにはどれくらいの時間がかかると思いますか?
今回は私の実体験を交えて書いていきたいと思います。

どうなれば定着ですか?

リハビリに関する新しい知識を、セミナーに参加したり本を読んだり先輩に教えてもらったりなど様々なシーンで得られるかと思います。私も1年目の頃から毎日本を読み、毎週セミナーに参加していただのでよくわかるのですが、一般的にセミナーや本で得た知識を翌日から臨床でいかしていくのは非常に難しいです。これは、臨床が知識のみで構成されているわけではないことはもちろん、知識が定着するには想像以上に時間と労力がかかるということです。
一方で、セミナーと同じくらい人気があるのが症例検討会です。知識を一方向的に提供されるセミナーとは異なり、実際の患者さんをベースに展開される症例検討会は、いろいろとイメージしやすいんです。
ですが、症例検討会で得たアドバイスや知識も、実際に臨床に活かしていくのは容易ではないですよね。これも、知識の定着と一緒で、自分のものにするためには時間がかかりいろいろとやることがあるということです。
リハビリにおける知識の定着とは、

【得た知識を自分の言葉で話す(説明する)ことが出来る】

という所から、更に臨床に落とし込んでいくためには、

【自分の臨床を理解し、得た知識をどう生かすかを考え、方法を見つける】

ことと言い換えることが出来ます。では、どうすれば効率よく出来るようになるのでしょうか?

【inputとoutputだけでは足りない】

セミナー参加や本を読むなどで知識を得ることを<input>といい、それを何らかの形で表出すること(例えば発表するなど)を<output>と言います。昨今では、これらに関する書籍も増え意識されている方も多いのではないでしょうか?
ですが、これはあくまで知識の定着の話。その知識を臨床に活かすためには、input/outputだけでは足りないことに今までの経験から気付いてきました。
つまり、<知識を定着させることと臨床に活かすこと>は大きく異なるんです。
具体的に書いていきます。セミナーに参加したり本を読むときの動機は、「新しいことや答えを知りたい」というものです。その結果、【知ることができた】ことが目的達成になります。更に、「この得た知識を自分の物にしたい」という欲求を満たすために、outputをしますよね?ですが、これらのプロセスの中にリハビリの対象である患者さんはいません。その結果、臨床に直結することが難しくなってしまいます。
では、どんな時にこの勉強のサイクルの中に患者さんがいるのでしょうか?
それは、知識を得たいと思うきっかけが、担当している患者さんにもっと良くなってもらいたいと思った時です。この時の目的は、知りたいことを知るでとどまらず、患者さんが良くなった時に達成されます。すでにお気づきの方もいるかもしれませんが、outputがリハビリでの介入になっていますよね。
つまり、得た知識を自分の臨床に取り込むという新しいプロセスが現れてきます。このプロセスと、それを行う為には何が必要なのかを具体的に書いていきます。

inputの内容とthinking

まず自分の臨床に取り組むときのプロセスから書いていきます。

1,得た知識と患者さんを比較して、使える知識と使えない知識を仕分けする
2,自分の臨床に得た知識が合っているかどうかを判断する
3,知識を介入の方法に具体化する(具体的にどうすれば良いのか?)
4,介入の結果が判断できる

最低でもこの4つが必要になってきます。いかがでしょうか?このプロセスを見ただけでも難しそうですよね…。
更に具体的にどういうことが必要かを書いていきます。

1,inputの時に、常に患者さんをイメージしておく
2,自分の臨床の流れなどの癖を理解し、得た知識をどうすれば取り込めるのかを考える(thinking)

この2つが大切です。文字にすると少ないですが、実際にやろうと思うと本当に難しいです。難しいからこそ、これらが進めやすい症例検討会が人気なんです。
セミナーでも、実際の患者さんの動画があった方がわかりやすい経験したことがあるのではないでしょうか?これは患者さんがイメージしやすいからです。ですが、自分がやろうとすると思ったようにいかない…それは2が出来ていないからです。
このように、ただ勉強すれば良いわけではなく、如何に自分なりにかみ砕いてオリジナリティを出せるのかが重要なんですね。難しく感じるかもしれませんが、これは誰にでも出来ることなんです。やり方を知らないだけ。
セミナーに参加したら、その知識をすぐに臨床に活かせるようになれば楽しいと思いませんか?まずは、試行錯誤から始めてみてください!

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