失語症とは別に、右片麻痺の患者さん左片麻痺の方と比べて様々な特徴があります。
例えば、
- 動きがぎこちない
- 関節の動きに動きすぎ、動かなさすぎなどの違和感がある
- 介入の効果が持続しない
- 動作の変化がなかなか見られない
- などなど
これらのほとんどに影響していることが多いのが、失行症です。
動作のスムーズさ、効率性、学習など様々なことに悪影響を及ぼし、リハビリの効果を低くしてしまいます。
ですが、よくある間違いとして上にあげたような特徴が見られた時に、失行症に関する検査を行って「この人は失行症だ!」と障害名を付けることが目的となってしまうことです。
このような手続きをすると、失行症に対するアプローチになり、
- 失行症について詳しくないとダメ
- 失行症に対する介入方法を知らないとダメ
となってしまいリハビリが進まなくなってしまうことが多いんです…。
高次脳機能障害を改善する!ではなく、高次脳機能障害をお持ちの患者さんの生活を変化する!と考えるべきですし、高次脳機能障害がどう行為に影響しているのか?を考えるべきです。
このことを考えると、失行症があるかどうかは検査するべきですが、患者さんの動きや認知面などの特徴をしっかりと捉えて、その特徴をベースに介入を考えていくことが重要です。もちろん失行症に詳しいことに越したことはありませんが、必要なことから勉強していくことも出来ます。
ぜひ意識してみてください!!